D0190100

高分子物性

Physical Properties of Polymers

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
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授業の概要

高分子には、その分子の巨大さのために、低分子化合物にはみられない物理的、化学的な特徴がみられる。高分子の構造と物性には密接な関係があり、高分子材料を扱うには両者を総括的に理解する必要がある。本講義では、高分子の一次構造から分子集合体によって形成される高次構造、さらには、その構造によりもたらされる力学的性質、物理的性質について学び、高分子材料設計のための基本的知識を習得する。

達成目標

1.高分子の分子構造と溶液物性について理解する。(授業計画の1〜6に対応)
2.高分子の固体構造について理解する。(授業計画の8,9に対応)
3.高分子の力学的性質について理解する。(授業計画の10〜12に対応)
4.高分子の物理的性質について理解する。(授業計画の13、14に対応)

授業計画

1.高分子構造・物性概論
高分子の分子構造と溶液物性(1)
・分子量と分子量分布
2.高分子の分子構造と溶液物性(2)
・孤立高分子鎖の性質
3.高分子の分子構造と溶液物性(3)
・希薄溶液
4.高分子の分子構造と溶液物性(4)
・イオン性高分子溶液
5.高分子の分子構造と溶液物性(5)
・高分子の化学構造
6.高分子の分子構造と溶液物性(6)
・まとめと復習
7.中間試験
8.高分子の固体構造(1)
・高分子集合体の構造:非晶性高分子の構造、結晶性高分子の構造(i)
9.高分子の固体構造(2)
・高分子集合体の構造:結晶性高分子の構造(ii)、高分子液晶
10.高分子の力学的性質(1)
・粘弾性
11.高分子の力学的性質(2)
・粘弾性モデル
12.高分子の力学的性質(3)
・ゴム弾性、高分子の流動
13.高分子の物理的性質(1)
・高分子の熱的性質
14.高分子の物理的性質(2)
・高分子の電気的性質、光学的性質
15.期末試験

評価方法と基準

達成目標1は中間試験、達成目標2−4は期末試験により評価する。科目の合否は、中間試験と期末試験の合計点で評価する。(中間試験:50点満点)+(期末試験:50点満点)=100点として、総合得点率が60%以上を合格とする。尚、毎回の講義の中で、前回の講義の練習問題を実施する(出席を兼ねる)。2/3以上の出席をもって、期末試験の受験を認める。

教科書・参考書

新高分子化学序論(化学同人、東村他著)

履修前の準備

分析化学、物理化学を履修しておくことが望ましい。

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

研究室在室中はいつでもどうぞ。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:46:19 JST 2013