D0280000

量子化学

Quantum Chemistry

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

時田澄男この授業の2009年度のアンケートを参照

授業の概要

化学は物質を対象とする学問である。物質形成の元となるのは原子である。原子の性質を量子化学的観点から学ぶと共に、結合の性質が身近にどのように反映しているかを見る(世界で初めての「電子雲の三次元立体模型」をご紹介します)。すなわち、物質の中での電子の状態についての基礎知識が現実の物質の性質にどのように反映されているかを学ぶ事を目的とする。これらを身につけるために随時演習を行う。

達成目標

1.原子のなかの電子状態を特に電子の波動性という観点から理解させることを目的とする。

授業計画

1.第1章 水素原子のスペクトル
2.第2章 電子の発見と周期律 ならびに 第3章 原子構造
3.第4章 不確定性原理
4.第5章 定常波
5.第6章 Shroedingerの波動方程式
6.第7章 水素原子の電子状態
7.第8章 自由電子模型とその活用
8.中間試験
9.第9章 Hueckel分子軌道法
10.第10章 PPP分子軌道法
11.第11章 酸素の磁性
12.第12章 分子の形はどのように決まるか
13.第13章 共有結合におけるイオン性
14.第14章 ペリ環状反応
15.期末試験

評価方法と基準

演習:40%
中間試験:30%
期末試験:30%

教科書・参考書

教科書:時田澄男、染川健一著「パソコンで考える量子化学の基礎」、裳華房(2005)
参考書:時田澄男著「染料および塗装工業」、亀岡、井上編「有機工業化学」、裳華房(1999)
時田澄男著「目で見る量子化学」、講談社(1987)
時田澄男編「エレクトロニクス用機能性色素 普及版」、シーエムシー出版(2005)

さらに、授業に合わせて随時紹介する。

履修前の準備

三角関数と指数関数の微分と積分について学習していることが望ましい。演習を効率よく行うには、教科書を前もって準備することが必須です。

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

授業前30分間、物質系書記センターにて。
i026870@sic.shibaura-it.ac.jp
ただし、別途、物質系書記センターに、メールを送付した旨、学籍番号、氏名、内容とともにご連絡下さい(ほとんど開いてはいないため)。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:44:41 JST 2012