D0520900

応用物理学

Applied Physics

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師小川佳子この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

マクロな物理とミクロの物理との関係を理解することを講義の目的とする。講義の内容は物理化学としての熱力学および統計熱力学の分野である。特に、熱力学の基礎であるエントロピーについて詳しく解説する。量子物理、物理化学と関係深い講義になるよう講義を展開したい。
〔達成目標〕
1. 中間試験では、物理化学、基礎物理学での熱力学の理解を目標にしている。具体的な達成目標は、定圧、等温過程の仕事、熱量、およびエントロピー変化の計算ができるようになること。
2. 期末試験では、統計熱力学と量子現象との関係の理解を目標にしている。具体的な達成目標は、熱力学の諸量が分配関数で表現できること、気体および固体の比熱での量子効果、混合のエントロピーおよび大分配関数についての理解である。
〔学習・教育目標との対応〕
(A) 応用化学をささえる自然科学の一つであり、知識と応用能力。
(B) 物理化学の基礎的理解。

達成目標

1.物理化学、基礎物理学での熱力学の理解。具体的な達成目標は、定圧、等温過程の仕事、熱量、およびエントロピー変化の計算ができるようになること。
(授業計画1-7)
2.統計熱力学と量子現象との関係の理解。具体的な達成目標は、熱力学の諸量が分配関数で表現できること、混合のエントロピーおよび大分配関数についての理解。
(授業計画9-14)

授業計画

1.シラバスの説明、熱力学第一法則とその応用の復習
2.熱力学第二法則とエントロピー
3.ミクロ状態とエントロピー(I)
4.ミクロ状態とエントロピー(II)
5.温度の与えられた体系(I)
6.温度の与えられた体系(II)
7.エネルギー等分配の法則(古典的体系)
8.中間試験
9.熱力学的関係式の導出
10.熱放射と量子論
11.混合のエントロピー
12.希薄溶液
13.大きな分配関数
14.分子の分布関数
15.期末試験

評価方法と基準

〔評価方法および評価基準〕
達成目標 1.は、中間試験により、達成目標 2.は、期末試験により評価する。

中間試験50%、期末試験50%
総合した科目の合否は(中間試験:100点満点)+(期末試験:100満点)として総合得点率が60%以上を合格とする。また、ボーダーライン(45潤オ59%程度)のときは、期末試験が80%以上を合格とする。

教科書・参考書

参考書:「熱現象30講」物理学30講シリーズ4、戸田盛和著、朝倉書店。

履修前の準備

物理化学を履修していることが望ましい。また、微積分に関する基礎的知識を持っていること。

学習・教育目標との対応

1.(B)無機化学,有機化学,物理化学,分析化学,生物化学,化学工学,高分子化学,材料化学等の応用化学の基礎知識と,その応用能力.

オフィスアワー

講義の前後の30分

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:46:28 JST 2013