E0061100

電子回路1

Electronic Circuits 1

開講部

工学部

開講学科

電気工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授安藤吉伸この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

【概要】
電子回路は,多くの電子機器に使用されている回路であり,
トランジスタやダイオードなどの半導体素子を用いた回路である.
電子回路の知識は,多くの電子機器開発において必要とされている.
ここでは,電子回路の基礎的な知識について学習する.

【一般目標】
電子回路の基本構造や用語を理解し,電子回路の設計や開発に役立つ実践的な能力を身につける.

【関連科目】
 電子回路2、電気回路1、電気回路2、電気回路演習1、電気回路演習2、製作実験

【アンケート】
 授業の最終日頃にアンケートを実施する

【相談時間】
 授業中および授業終了後に受け付ける。メールでも随時受け付ける

【連絡先】
 yando@sic.shibaura-it.ac.jp

達成目標

1.(回路基礎)回路理論に関する基礎知識を修得し,関連問題が解ける
2.(半導体基礎)半導体特性の基礎知識を修得し,関連問題が解ける
3.(ダイオード)ダイオードの動作原理を理解し,関連問題が解ける
4.(増幅素子)トランジスタ・FETの動作原理を理解し,関連問題が解ける
5.(増幅回路)小信号増幅回路の基礎知識を修得し,関連問題が解ける

授業計画

1.(回路基礎)回路理論基礎(1) オームの法則,電圧源と電流源,等価電源を理解する
2.(回路基礎)回路理論基礎(2) 有能電力,重ね合せの理,双対の理を理解する Short report1実施
3.(半導体基礎)半導体基礎(1) シリコン原子,エネルギー準位,エネルギーバンドを理解する
4.(半導体基礎)半導体基礎(2) n形半導体,p形半導体,pn接合の特性を理解する Short report2実施
5.(ダイオード)ダイオードの特性(1) ダイオードの電気特性,図記号,順(逆)方向特性を理解する
6.(ダイオード)ダイオードの特性(2) 逆電圧降伏,電子なだれ効果,トンネル効果を理解する Short report3実施
7.(増幅素子)pn接合形トランジスタの特性 npn接合,pnp接合,電気的特性,図記号を理解する
8.(増幅素子)JFETの特性 接合形FET(JFET)の動作原理,nチャネルとpチャネルを理解する
9.(増幅素子)MOSFETの特性(1) MOSFETの動作原理,蓄積層,空乏層,反転層を理解する
10.(増幅素子)MOSFETの特性(2) エンハンスメント形,デプレッション形,FETの図記号を理解する Short report4実施
11.(増幅回路)小信号増幅回路(1) エミッタ・コレクタ・ベース接地,ソース・ドレイン・ゲート接地を理解する
12.(増幅回路)小信号増幅回路(2) 増幅,信号成分と直流成分,動作点,A級・B級・C級増幅を理解する
13.(増幅回路)小信号増幅回路(3) 電流増幅率,hFEとhfeの違い,αとβの関係を理解する
14.(増幅回路)小信号増幅回路(4) 小信号とバイアス,固定バイアス,自己バイアスを理解する Short report5実施
15.期末試験 各個別目標が理解できたかどうかを評価する

評価方法と基準

本科目の達成目標に従い,(1)回路理論の基礎,(2)半導体特性の基礎,(3)ダイオード特性,(4)トランジスタ・FET特性,(5)小信号増幅回路の基礎がそれぞれ理解できたかどうかを評価する.原則としてShort reportと期末試験により評価を行う.期末試験に関しては,ノート持ち込み可とする予定である.達成目標1はShort report1,達成目標2はShort report2,達成目標3はShort report3,達成目標4はShort report4,そして達成目標5はShort report5により評価する.科目の合否は,Short reportと期末試験の合計点で評価する.ただし、場合によってはShort reportの回数を増やすことがある.総合得点は,(Short report:2点満点×回数)+(期末試験:100点満点)として,総合得点率が60%以上を合格とする.

教科書・参考書

1.アナログ回路(I)(オーム社,佐野敏一他著)
2.アナログ電子回路(培風館,石橋幸男著)
3.電子デバイス工学(森北出版,古川静二郎他著)
4.電子デバイス(産業図書,矢野満明他著)

履修前の準備

「電気回路1・2」,「電気回路演習1・2」における回路理論の基礎知識を修得しておくと,理解の助けになる.また,「製作実験」における回路製作の実践的知識を有していることも理解を深めるので望ましい.

学習・教育目標との対応

1.D3:電気工学の専門分野における理論と技術を学び、これら知識を駆使することにより,与えられた課題を解決することができる。

オフィスアワー

授業中および授業終了後に質問を受け付ける。メールでも随時質問を受け付ける

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:45:03 JST 2012