E0062900

電子回路2

Electronic Circuits 2

開講部

工学部

開講学科

電気工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授安藤吉伸この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

【概要】
電子回路は,多くの電子機器に使用されている回路であり,
トランジスタやダイオードなどの半導体素子を用いた回路である.
電子回路の知識は,多くの電子機器開発において必要とされている.
ここでは,電子回路の基礎的な知識について学習する.

【一般目標】
電子回路の基本構造や用語を理解し,電子回路の設計や開発に役立つ実践的な能力を身につける.

【関連科目】
 電子回路1、電気回路1、電気回路2、電気回路演習1、電気回路演習2、製作実験

【アンケート】
 授業の最終日頃にアンケートを実施する

【相談時間】
 授業中および授業終了後に受け付ける。メールでも随時受け付ける

【連絡先】
 yando@sic.shibaura-it.ac.jp

達成目標

1.(増幅基礎)増幅回路に関する基礎知識を修得し,関連問題が解ける
2.(等価回路)増幅回路の等価回路を用いた解析方法を修得し,関連問題が解ける
3.(周波数特性)増幅回路の周波数特性を理解し,関連問題が解ける
4.(負帰還)負帰還増幅回路を理解し,関連問題が解ける
5.(オペアンプ)オペアンプの基礎知識を修得し,関連問題が解ける

授業計画

1.(増幅基礎)増幅回路基礎(1) 電子回路1の概要(増幅,接地方式,小信号とバイアス,動作点)を理解する
2.(増幅基礎)増幅回路基礎(2) 電流帰還バイアス,FETでのバイアスを理解する Short report1実施
3.(等価回路)増幅回路の解析方法(1) hパラメータ,hパラメータを用いた等価回路・簡易等価回路を理解する
4.(等価回路)増幅回路の解析方法(2) コンデンサの役割,hパラメータによるCR結合増幅回路の解析を理解する
5.(等価回路)増幅回路の解析方法(3) 直流負荷,交流負荷,直流負荷線を理解する
6.(等価回路)増幅回路の解析方法(4) 交流負荷線,最適動作点を理解する Short report2実施
7.(周波数特性)増幅回路の特性(1) 電圧増幅度,電流増幅度,入力・出力インピーダンスを理解する
8.(周波数特性)増幅回路の特性(2) 周波数特性とコンデンサ,遮断周波数,低域特性(1)を理解する
9.(周波数特性)増幅回路の特性(3) 低域特性(2),高域特性,電力増幅回路を理解する Short report3実施
10.(負帰還)負帰還増幅回路(1) 正帰還と負帰還,負帰還増幅回路の特徴・種類を理解する
11.(負帰還)負帰還増幅回路(2) 電流帰還形負帰還増幅回路の解析例を理解する Short report4実施
12.(オペアンプ)オペアンプ(1) オペアンプの特性,反転増幅回路,非反転増幅回路を理解する
13.(オペアンプ)オペアンプ(2) 加算回路,減算回路,積分回路,微分回路を理解する
14.(オペアンプ)オペアンプ(3) 差動増幅回路,フィルタ回路,伝達関数を理解する Short report5実施
15.期末試験 各個別目標が理解できたかどうかを評価する

評価方法と基準

本科目の達成目標に従い,(1)増幅回路の基礎,(2)増幅回路の解析方法,(3)増幅回路の特性,(4)負帰還増幅回路,(5)オペアンプの基礎がそれぞれ理解できたかどうかを評価する.原則としてShort reportと期末試験により評価を行う.期末試験に関しては,ノート持ち込み可とする予定である.達成目標1はShort report1,達成目標2はShort report2,達成目標3はShort report3,達成目標4はShort report4,そして達成目標5はShort report5により評価する.科目の合否は,Short reportと期末試験の合計点で評価する.ただし、場合によってはShort reportの回数を増やすことがある.総合得点は,(Short report:2点満点×回数)+(期末試験:100点満点)として,総合得点率が60%以上を合格とする.

教科書・参考書

1.アナログ回路(I)(オーム社,佐野敏一他著)
2.アナログ電子回路(培風館,石橋幸男著)
3.電子デバイス工学(森北出版,古川静二郎他著)
4.電子デバイス(産業図書,矢野満明他著)

履修前の準備

「電子回路1」,「電気回路1・2」,「電気回路演習1・2」における回路理論の基礎知識を修得しておくと,理解の助けになる.また,「製作実験」における回路製作の実践的知識を有していることも理解を深めるので望ましい.

学習・教育目標との対応

1.D3:電気工学の専門分野における理論と技術を学び、これら知識を駆使することにより,与えられた課題を解決することができる。

オフィスアワー

授業中および授業終了後に質問を受け付ける。メールでも随時質問を受け付ける

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:46:42 JST 2013