E0281500

マイクロコンピュータ1

Microcomputer 1

開講部

工学部

開講学科

電気工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授安藤吉伸この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

【概要】
マイクロコンピュータは,多くの電子機器に使用されている小型のコンピュータ素子である.
マイクロコンピュータの開発スキルは,多くの機器開発において必要とされており,
開発にはソフト・ハードの知識が必要となる.
ここでは,マイクロコンピュータの基礎的な開発技術について学習する.

【一般目標】
マイクロコンピュータの基本構造や用語を理解し,ソフト・ハード開発に役立つ実践的な能力を身につける.

【関連科目】
 マイクロコンピュータ2、コンピュータ入門

【アンケート】
 授業の最終日頃にアンケートを実施する

【相談時間】
 授業中および授業終了後に受け付ける。メールでも随時受け付ける

【連絡先】
 yando@sic.shibaura-it.ac.jp

達成目標

1.(ハード基礎)マイクロコンピュータのハードウェアに関して理解し,関連問題が解ける
2.(開発環境)開発環境やアーキテクチャに関して理解し,関連問題が解ける
3.(アセンブラ)アセンブラでのプログラム記述方法を理解し,関連問題が解ける
4.(処理時間)処理時間の計算方法を理解し,関連問題が解ける
5.(C言語)C言語でのプログラム記述方法を理解し,関連問題が解ける

授業計画

1.(ハード基礎)ハードウェア基礎(1) 2進数と16進数,ディジタル量,論理ゲートを理解する
2.(ハード基礎)ハードウェア基礎(2) TTLとCMOS, 吸い込み電流,吐き出し電流を理解する
3.(ハード基礎)ハードウェア基礎(3) バイパスコンデンサ,ICの使用方法を理解する
4.(ハード基礎)マイコンPIC16F84A PICシリーズ概要,マイコンでのI/O入出力方法を理解する Short report1実施
5.(開発環境)開発環境の構築方法 エディタ,アセンブラ,デバッグ,ROMライタを理解する
6.(開発環境)マイコンのハードウェア PICのピン配置,LED点灯回路例を理解する
7.(開発環境)マイコンのアーキテクチャ 命令処理の概要,メモリアクセス,レジスタ構成を理解する Short report2実施
8.(アセンブラ)アセンブラプログラム記述方法(1) アセンブラ命令の使い方,基本処理命令を理解する
9.(アセンブラ)アセンブラプログラム記述方法(2) ジャンプ命令,分岐処理,繰り返し処理を理解する
10.(アセンブラ)アセンブラプログラム記述方法(3) 総合記述,LED点灯,コンフィグ設定を理解する Short report3実施
11.(処理時間)処理時間の計算方法(1) フェッチ,エグゼキュート,パイプライン処理を理解する
12.(処理時間)処理時間の計算方法(2) サイクル数,ウェイト処理を理解する Short report4実施
13.(C言語)C言語プログラム記述方法(1) 入出力処理,分岐処理,繰り返し処理を理解する
14.(C言語)C言語プログラム記述方法(2) 総合記述,LED点灯を理解する Short report5実施
15.期末試験 各個別目標が理解できたかどうかを評価する

評価方法と基準

本科目の達成目標に従い,(1)マイクロコンピュータのハードウェア,(2)開発環境とアーキテクチャ,(3)アセンブラでのプログラム記述方法,(4)処理時間の計算方法,(5)C言語でのプログラム記述方法がそれぞれ理解できたかどうかを評価する.原則としてShort reportと期末試験により評価を行う.期末試験に関しては,ノート持ち込み可とする予定である.達成目標1はShort report1,達成目標2はShort report2,達成目標3はShort report3,達成目標4はShort report4,そして達成目標5はShort report5により評価する.科目の合否は,Short reportと期末試験の合計点で評価する.ただし、場合によってはShort reportの回数を増やすことがある.総合得点は,(Short report:2点満点×回数)+(期末試験:100点満点)として,総合得点率が60%以上を合格とする.

教科書・参考書

1.はじめてのPICマイコン(オーム社,中尾真治著)
2.PIC活用ガイドブック(技術評論社,後閑哲也)
3.PIC電子工作(東京電機大学出版局,後閑哲也)

履修前の準備

「コンピュータ入門」,「コンピュータ入門演習」,「製作実験」におけるコンピュータのソフト・ハードの知識を修得しておくと,理解の助けになる.また,「電子回路1・2」や「ディジタル回路」におけるハードウェアの基礎知識を有していることが望ましい.

学習・教育目標との対応

1.D3:電気工学の専門分野における理論と技術を学び、これら知識を駆使することにより,与えられた課題を解決することができる。

オフィスアワー

授業中および授業終了後に質問を受け付ける。メールでも随時質問を受け付ける

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:45:09 JST 2012