E0312800

電気機器基礎論2

Fundamentals of Electrical Machinery & Apparatus 2

開講部

工学部

開講学科

電気工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
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授業の概要

[概要]
電気機器は磁気エネルギーを介して機械エネルギーと電気エネルギーとの相互変換を行う回転機と、磁気エネルギーを介して電気エネルギーの形態の変換を行う変圧器とがあり、一括して電磁エネルギー変換機器ともいう。電気機器基礎論1では物理的、電気磁気学的意味を重視して電磁エネルギー変換機器の基礎的な原理、構造、特性などについて統一的見方で学んだ。
電気機器基礎論2では機器の各論として、変圧器、直流機、誘導機、同期機に分けて学ぶ。
[一般目標]
各電気機器について、原理と基礎特性を理解する。特に、電動機については、基礎特性に基づく制御原理を理解し、速度制御システムへの応用の基礎を習得する。

達成目標

1.各機器の構造と原理を図示して説明できること。
2.各機器の等価回路が描けること。
3.各機器の基本特性を説明できること。

授業計画

1.変圧器(1) ・理想変圧器と等価回路,・実際の変圧器の等価回路
2.変圧器(2) ・変圧器のフェーザ図と諸特性
3.誘導機(1) ・三相電流による回転磁界の発生原理,・回転磁界の極数と同期速度
4.誘導機(2) ・構造(かご形回転子と巻線形回転子),・等価回路(T形等価回路、簡易等価回路)
5.誘導機(3) ・基本特性(機械出力、トルク),・等価回路の定数測定法
6.誘導機(4) ・始動と比例推移・速度制御法,
7.中間試験
8.同期機発電機(1) ・同期発電機の原理(三相交流の発生),・構造(回転電機子形、回転界磁形)
9.同期機発電機(2) ・等価回路とフェーザ図・電機子反作用,・同期インピーダンス(無負荷試験、三相短絡試験)
10.同期機電動機(1) ・等価回路とフェーザ図,・トルクおよび機械出力
11.同期機電動機(2) ・出力特性とV曲線,・速度制御法
12.直流機(1) ・直流電動機の動作原理,・等価回路とトルク、速度
13.直流機(2) ・励磁方式(他励式、分巻式、直巻式、複巻式),・他励電動機の負荷特性
14.直流機(3) ・直巻電動機の負荷特性,・始動と速度制御
15.定期試験

評価方法と基準

・評価方法
中間試験と期末試験で評価
・基準
中間試験100点満点,期末試験100点満点とし,平均60点以上を合格とする。

教科書・参考書

テキスト:「パワーエレクトロニクスと電気機器」、西方正司著、オーム社

履修前の準備

電気回路および電気磁気学の基礎を十分に復習し講義に望むこと。
[関連科目] 電気回路1,2,3、電気磁気学1,2,3、電気機器基礎論1、パワーエレクトロニクス

学習・教育目標との対応

1.D3:電気工学の専門分野における理論と技術を学び、これら知識を駆使することにより,与えられた課題を解決することができる。

オフィスアワー

随時受け付けます。研究室へどうぞ。研究室の所在は別途連絡。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:45:14 JST 2012