F0055100

回路理論1

Electrical Circuit Theory

開講部

工学部

開講学科

通信工学科

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
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授業の概要

電気回路理論は電気系の必須科目であると同時に、多くの分野への適用が可能な学問である。本講義では、オームの法則、キルヒホフの法則を柱とした回路理論を学ぶとともに、交流回路を解析する上での基礎理論を習得することを目的とする。

達成目標

1.交流回路、およびこれを解析するために重要なベクトル記号法について理解する。
2.与えられた回路に対し、回路方程式を立てることができ、基本的な解析が行える。

授業計画

1.講義内容説明および直流回路
・直流回路の復習を中心に行い、オームの法則、キルヒホフの法則を再確認する.
また、交流回路の概要を述べる.
2.交流電圧・電流
・正弦波の表現方法 ,平均値・実行値,位相および交流電圧(電流)の和・差
3.交流回路における抵抗・(自己)インダクタンス・静電容量、およびその演習
・電気回路理論で扱う各素子における電圧と電流の関係,その振幅と位相について
4.R-L,R-C,R-L-C回路
・素子の接続法と各回路の解析
5.複素記号法1
・交流回路を解く際に用いる複素記号法について述べる.
6.複素記号法2、およびその演習
・正弦波と複素数表示,電圧・電流のベクトル表示,基準ベクトルについて
7.複素記号法3
・交流量の複素数表示,複素インピーダンス,複素アドミタンス
8.複素記号法4、および中間試験
・ベクトル記号法を用いた回路の解法
・交流回路の考え方、および回路理論において重要なベクトル記号法についての
理解度をチェックするための中間試験
9.回路理論の諸定理
・キルヒホフの法則を基に、回路理論の諸定理について述べる.
10.ベクトル軌跡
・複素インピーダンスが描く軌跡と回路の接続法との関係について考察する.
11.共振回路1
・電気系、通信系において重要な回路である共振回路について学ぶ.
12.共振回路2
・共振回路の利用法について
13.相互誘導回路1
・コイルの結合および相互インダクタンス,結合回路の等価回路について
14.相互誘導回路2
・相互誘導回路の利用法について
15.期末試験

評価方法と基準

・中間試験(30%)
・期末試験(70%)

教科書・参考書

教科書:末崎・天野共著,“改訂 電気回路理論”(コロナ社)
参考書:大下眞二郎 著,“詳解 電気回路演習 上”(共立出版)

履修前の準備

直流回路,線型代数,複素数およびその演算,微分積分

オフィスアワー

講義終了後

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:45:27 JST 2012