F0250800

回路理論3

Circuit Theory 3

開講部

工学部

開講学科

通信工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授堀口常雄この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 過渡現象とは、ある事象が初期状態から定常状態に達するまでの過渡的な変化のことであり、さまざまなところに見られる現象である。本講義では、電気回路における過渡的な電圧や電流の変化を主な例に取り上げ、その過渡応答を理解し、解析方法を習得することを学習目標とする。学習する過渡現象の解析手法は、1)微分方程式を解く、2)ラプラス変換法を利用する、の2つである。微分方程式の解法は、電気回路の解析にとどまらず、通信工学上重要な、電磁波および光波の伝搬の解析の、また、ラプラス変換法は、ディジタル信号処理などの学習の基礎になるであろう。

達成目標

1.1階または2階微分方程式を含む回路方程式を立て、過渡現象を含む解を導出する手法に習熟する。
2.微分回路・積分回路の原理とその応用例について理解する
3.ラプラス変換の概念を理解し、様々な回路に対して単位インパルス、矩形波パルス等の入力を与える際の応答を、ラプラス変換を用いて解く手法を会得する。

授業計画

1.過渡現象とは; 基本的な回路の過渡現象の性質
2.回路解析のための微分方程式(1)
3.RL回路,RC回路の直流過渡現象(1)
4.RL回路,RC回路の直流過渡現象(2)
5.回路解析のための微分方程式(2)
6.RL回路,RC回路の交流過渡現象(1)
7.RL回路,RC回路の交流過渡現象(2)
8.中間試験
9.微分回路・積分回路(1)
10.微分回路・積分回路(2)
11.RLC回路の直流・交流過渡現象
12.ラプラス変換を利用した過渡現象解析(1)
13.ラプラス変換を利用した過渡現象解析(2)
14.ラプラス変換を利用した過渡現象解析(3)
15.学期末試験

評価方法と基準

中間試験および学期末試験により評価する。

教科書・参考書

森北出版 「過渡現象の基礎」 吉岡芳夫・作道訓之著

履修前の準備

回路理論1,2, および微分方程式の内容

オフィスアワー

講義終了後

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:45:33 JST 2012