F0152600

情報理論2

Information Theory

開講部

工学部

開講学科

通信工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授森野博章この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

この授業では、情報理論1の続きであり、雑音を含む通信路(主にディジタル通信路)における誤り検出符号化・誤り訂正符号化の理論について学ぶ。また、ハミング符号・巡回符号に代表される線形符号の振る舞いを理解し、その扱いに習熟する。

達成目標

1. 誤り訂正符号・誤り検出符号の原理を理解し、ハミング符号・巡回符号等による符号化・復号の処理に習熟する。
2.通信路容量・通信路符号化定理の意味を理解する。

授業計画

1.情報の伝送
 ・雑音のある通信路のモデル化 
 ・通信路によって運ばれる情報量(相互情報量)
2.誤り訂正符号・誤り検出符号の原理
 ・符号の幾何学的表現、ハミング距離
3.単一誤り検出・訂正符号
 ・単一パリティ符号
 ・水平垂直パリティ符号
4.線形符号
 ・線形符号の性質
 ・生成行列、検査行列、シンドローム
5.ハミング符号(1)
 ・ハミング符号の性質
6.ハミング符号(2)
 ・演習
7.巡回符号(1)
 ・符号の多項式表現
 ・生成多項式
8.巡回符号(2)
 ・誤り訂正
9.巡回符号(3)
 ・バースト誤り検出
10.巡回符号(4)
 ・シフトレジスタによる符号化・復号回路
11.符号の誤り訂正能力
 ・最小距離復号と限界距離復号
 ・線形重み
12.通信路符号化定理
13.アナログ情報源・通信路(1)
 ・アナログ情報源・通信路のモデル化
 ・アナログ情報源のエントロピー
14.アナログ情報源・通信路(2)
 ・アナログ通信路における通信路符号化定理
15.定期試験

評価方法と基準

レポート及び学期末試験により評価する。

教科書・参考書

平田広則「情報理論のエッセンス」(昭晃堂)

履修前の準備

確率統計現象、情報理論1の講義内容の習熟が望まれる。

オフィスアワー

講義終了後

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:47:19 JST 2013