F0732500

情報処理5

Information Processing

開講部

工学部

開講学科

通信工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授神澤雄智この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

コンピュータ実習室のVine Linux上でプログラミング言語CおよびC++で
基本的なプログラミングを行います。

本講義は前年度後期に開講された専門科目「情報処理4」のつづきであり、本年度後期に
開講される科目「数値解析」の準備になります。
本講義の達成目標が技術の修得であるために、まずは講義の初めに復習を行って受講生の技術レベルを確認します。
その上で本講義の進行を決めていきます。
結果として、授業計画よりも進度が遅い場合もありますし、授業計画以上の内容を講義する場合もあります。
授業計画以上の内容については専門科目「数値解析」のシラバスを参考にして下さい。

予習の必要はありませんが、毎回の授業につき最低4時間半の復習時間が要求されます。
ほぼ毎回の講義でレポート課題が出題されますので、レポート課題が出題された週の
復習はレポート課題に取り組むことで賄われます。

初回の授業を受講する前に、
コンピュータ実習室のMicrosoft Windowsにログオンできることと
ハードディスク資源が制限以内であることを確認しておいて下さい。

達成目標

1.プログラミング言語CおよびC++の基本的なプログラムを作成することができること

授業計画

1.構造体の基本
・構造体の宣言
・構造体変数の宣言
・ドット演算子
・成績管理プログラム作成演習
・鉛筆カタログプログラム作成演習
2.複素数を構造体で表現する
・複素数構造体の加算関数
・複素数構造体の四則演算関数作成演習
・複素数構造体の複合演算演習
3.複素数を構造体で表現する(その2)
・複素数構築関数
・複素数画面表示関数
有理数を構造体で表現する
・有理数構造体プログラム作成演習
4.構造体を引数にとる関数の動作
構造体へのポインタを引数にとる関数の動作
分割コンパイル
5.ベクトルを構造体で表現する
・ポインタ変数をメンバに持つ構造体
・malloc関数を用いたベクトル構造体構築関数
・free関数を用いたベクトル構造体解放関数
・巾多項式構造体プログラム作成演習
6.浅いコピーの危険性
深いコピーを行うベクトル構造体コピー関数
自己代入を考慮して深いコピーを行う巾多項式構造体コピー関数作成演習
7.C++の基本
・C++プログラムソースファイルの拡張子
・C++プログラムソースのコンパイル
・iostreamヘッダ
・C++用ヘッダファイル
・挿入演算子による画面表示
・new演算子とdelete演算子
・参照
・const参照引数
・const戻り値
・変数の宣言箇所
・複素数構造体,有理数構造体,ベクトル構造体,巾多項式構造体のC++プログラムへの書き換え演習
8.クラスの基本
・複素数クラスの宣言
・複素数オブジェクトの宣言と使用法
・非メンバ関数とメンバ関数
・複素数クラス画面表示メンバ関数作成演習
9.コンストラクタ
privateメンバ
データメンバ読み出しメンバ関数
10.演算子多重定義
・複素数クラスへの加算演算子関数の導入
・もう一つの複素数クラスコンストラクタ
・複素数クラスとdoubleオブジェクトの加算
・有理数クラス作成演習
11.挿入演算子関数
・複素数クラスへの挿入演算子関数の導入
・挿入演算子関数の詳細の隠蔽
・有理数クラス作成演習
12.加算代入演算子
・非const参照戻り値
・複素数クラスへの加算代入演算子関数の導入
・複素数クラス加算代入演算子を用いた加算演算子
・複素数クラスへの四則演算子関数の導入演習
・有理数クラス作成演習
13.bool型
複素数クラス比較演算子関数の導入
複素数クラス符号演算子関数の導入
有理数クラス作成演習
14.複素数クラスの応用
・複素数クラスを用いた複素Newton法プログラムによる非線形方程式の複素解求解
・複素数クラスを用いたFFTプログラムによるDSP
組み込み複素数テンプレートクラス
本講義のまとめと後期への橋渡し
15.期末試験

評価方法と基準

課題レポートと筆記試験

教科書・参考書

教科書:担当者の用意するWWW資料(http://www.kanz.ce.shibaura-it.ac.jp/info5/)を用います。
参考書:当該WWW資料内で紹介します。

履修前の準備

専門科目「情報処理4」成績B相当とUnix系OSの基本操作が必要とされます。

オフィスアワー

水曜日13:00から19:00(出張・会議のないとき)。できる限り事前にアポイントメントを取って下さい。
また、電子メール(アドレスは講義中にアナウンスされる)やBBS(URLは講義中にアナウン
スされる)でも質問や相談を受け付けます。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:45:39 JST 2012