F0580800

電波工学1

Radio wave Engineering 1

開講部

工学部

開講学科

通信工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授広瀬数秀この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 ケータイやワイヤレスLAN等のモバイル通信を支える「電波」は、ブロードバンド通信の主役である光ファイバー内を伝わる「光」でもある。本授業では、光・ワイヤレス通信を可能にする電波について学び、通信工学科の学生としての素養を身につける。
 はじめに、電波(電界と磁界の波)を理解する橋渡しとして、電圧と電流が波として伝送線路に沿って伝わる現象を学習する。つまり電波伝送の基礎を学び、通信に必要な高周波技術の常識を同時に身につける。次にワイヤレス通信のシステム設計に触れ、システムにおける空間伝送損失やアンテナ利得の重要性を確認した後に、アンテナの諸特性を理解する。最後に、マルチアンテナ技術に言及し、光ファイバー通信並みのブロードバンド通信をワイヤレス環境にもたらすものであることを学ぶ。

達成目標

1.電圧と電流が波として伝送線路に沿って伝わる現象を理解し、電波伝送の基礎を身につける。
2.ワイヤレス通信システムにおける空間伝送損失とアンテナ利得を理解する。

授業計画

1.ガイダンス
2.電波伝送の基礎
  (1)概要および展望
3.電波伝送の基礎
  (2)電信方程式とその解
4.電波伝送の基礎
  (3)伝搬定数と伝搬速度
5.電波伝送の基礎
  (4)無損失線路
6.電波伝送の基礎
  (5)入射波と反射波
7.通信システム設計
  (1)回線収支解析
8.通信システム設計
  (2)空間伝送損失とアンテナ利得
9.アンテナの諸特性
  (1)実効面積と実効長
10.アンテナの諸特性
  (2)放射抵抗とアンテナ効率
11.アンテナの諸特性
  (3)指向性
12.マルチアンテナ技術  
  (1)アンテナダイバーシチ
13.マルチアンテナ技術
  (2)ビームフォーミング
14.マルチアンテナ技術
  (3)MIMO(Multi-input multi-output)
15.学期末試験

評価方法と基準

学期末試験(80%)および課題提出(20%)により評価する。

教科書・参考書

(教科書)
 松田、宮田、南部(共著):電波工学、コロナ社
(参考書)
・藤本京平:入門電波応用[第2版]、共立出版
・稲垣直樹:電気・電子学生のための電磁波工学、丸善
・後藤尚久、新井宏之:電波工学、昭晃堂

履修前の準備

次の授業を受講をしていることが望ましい。
・回路理論1
・回路理論2
・電気磁気学1及び演習
・電気磁気学2及び演習

オフィスアワー

授業直後の研究室(12E32)。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:45:51 JST 2012