バイオセンサー |
Biosensor Engineering |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 電子工学科 |
開講学年 | 3年次 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択必修 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
教授 | 六車仁志 |
1. | 生命と電子を結びつけた一例であるバイオセンサーについて理解する。 |
1. | 序論:バイオセンサーの歴史的背景なども取り上げバイオセンサーの基本概念について解説する。典型的なバイオセンサーの構造は、生物由来のコンポーネントと物理的信号変換素子を融合させたものである。 |
2. | 生化学の基礎1:バイオセンサーを理解する上で必要な生化学の知識(酸素)について解説する。 |
3. | 生化学の基礎2:バイオセンサーを理解する上で必要な生化学の知識(核酸)について解説する。 |
4. | 生化学の基礎3:バイオセンサーを理解する上で必要な生化学の知識(糖質、脂質)について解説する。 |
5. | 電気化学の基礎:バイオセンサーを理解する上で必要な電気化学について解説する。 |
6. | 化学センサー:バイオセンサーは化学センサーを発展させたものであるので、基礎としての化学センサーについて解説する。 |
7. | グルコースバイオセンサー:もっとも典型的なバイオセンサーについて解説する。最初に発明されたバイオセンサーであり、その経緯について解説する。また、センサーの形態(バッチ、フロー式)についても解説する。 |
8. | 糖尿病と血糖値センサー:グルコースバイオセンサーとくに携帯血糖値センサーについて糖尿病との関連について解説する。この種のグルコースバイオセンサーは、電気信号の変換を効率よく行うための「メディエータ」についても解説する。 |
9. | 酸素を用いるバイオセンサー:様々な酵素を用いるバイオセンサーについて学習する。また、様々な信号変換素子についても学習する。 |
10. | 微生物を用いるバイオセンサーと環境計測:バイオセンサーの分子認識素子には生体に限らず、生物そのもの利用されている。代表的な例として、環境汚染の指標となるBOD(生物学的酸素要求量)センサーを上げながら解説する。 |
11. | 表面プラズモン共鳴バイオセンサー:抗原抗体反応、レセプターとホルモンの結合、核酸塩素対形成などの生体分子間の特異的相互作用を検出する表面プラズモン共鳴バイオセンサーついて解説する。 |
12. | 水晶振動子型バイオセンサー 生体分子の相互作用を検出するデバイスに水晶振動子も利用されている。水晶振動子は質量の変化を周波数の変動として検出できるので微量天秤とも呼ばれる。 |
13. | DNAチップ ヒトゲノムは約100,000の遺伝子がエンコードされている。遺伝子チップは、半導体基板上に100種類以上のDNAやオリゴヌクレオチドのマイクロアレイを形成したデバイスである。煩雑なDNA診断を短時間で容易に行える利点を持つ。この遺伝子チップについて解説する。 |
14. | 生命工学を支えるエレクトロニクス バイオセンサーは、電子機器と生命機能の組み合わせからなるが、これを広義に解釈し生命工学におけるエレクトロニクスの有用性について解説する。 |
15. | 期末試験 |
・ | 毎週水曜日13:30〜16:00 |