G0301700

音響システム

Acoustic Systems

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義

岡田滋この授業の2008年度のアンケートを参照

授業の概要

 音を電気に変換して遠くに伝送したり、録音再生するなどの技術は、われわれの日常生活に深く関わっている。この科目は、音と電気との関係についての基礎知識を電子工学を学ぶ学生諸君に身につけてもらうことを目的としている。授業では、音に関する基礎概念を述べ、音と電気信号との間の変換を行う電気音響変換器(スピーカ、マイクロホン、超音波送受波器)の動作を電気回路の動作で解説する。また、水中音響や超音波の応用についても述べる。

達成目標

1. 音で用いる諸量と単位、人の聴覚の特性を理解できる。
2. 機械系の振動と電気回路の動作との対応を理解し、等価回路が描ける。
3. 音波の伝搬、音源が作る音場の特性を理解し、簡単な問題が解ける。
4. 電気音響変換器の構造と動作原理を理解できる。

授業計画

1.授業の概要
2.音の分類
  ・周期音と非周期音
  ・音の3要素
3.音源の周波数とパワー
  ・人の音声
  ・楽器の音
  ・雑音・騒音
4.音に関する諸量
  ・音圧、粒子速度、音の強さと単位
5.聴   覚
  ・聴覚器官
  ・音の高さ、大きさ、音色の識別
6.聴   覚
  ・Weber-Fechnerの法則
  ・音の大きさのレベル、騒音レベル、両耳聴効果、マスキング効果
7.機械系と電気回路との対応
  ・機械系要素と電気回路要素との対応
  ・機械系の電気的等価回路
8.音響系と電気回路との対応
  ・音響系要素と電気回路要素との対応
  ・音響系の電気的等価回路
9.音波と音場
  ・平面波、音響特性インピーダンス
  ・音波の反射と透過
10.音波と音場
  ・球面波
  ・音の放射
11.電気音響変換器の種類と変換回路
  ・電磁型変換器の変換回路
  ・静電型変換器の変換回路
12.電気音響変換器の動作原理
  ・電磁型変換器の動作原理
  ・静電型変換器の動作原理
13.電気音響機器
  ・マイクロホン
  ・スピーカ
14.超音波の応用
  ・超音波の情報的応用
  ・超音波のエネルギー的応用
15.期末試験

評価方法と基準

中間試験(レポート)50点、期末試験50点で、合計得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

参考書:西巻正郎著「電気音響概論」(森北出版)

履修前の準備

電磁気学、電気回路を必ず履修しておくこと。

オフィスアワー

講義後講義室で

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:46:12 JST 2012