G0142500

アナログ電子回路演習

Exercise in Analogue Electronic Circuits

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

演習
教授小林孝和この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

<授業の概要と目的>
電子回路の講義に準じて演習を行なうことにより、より確かな理解が出来るようにする。特に電子工学実験との対応関係において、トンジスタ基本増幅回路の表記、等価回路への変換や解析などが比較的容易に出来るようにする。演習問題はあらかじめ数名学生に課題を与え、黒板に書かせてプレゼンテーション能力を養う。いずれにしても電子回路の基本的概念をしっかり身につけさせ就職の面接などにも的確に答えられるよう実践力をつけさせる。

達成目標

1.電子回路に必要な基礎知識として関連する電気回路の知識を認識させる。
授業計画(1 -2)
2.トランジスタの動作とその等価回路への変換、h‐パラメータの理解ができる。
Trのバイアスの理解とナレータ・ノレータモデルによる簡易計算ができる。
授業計画(3‐5)
3.Trの基本増幅回路(ベース接地、エミッタ接地、コレクタ接地増幅回路)とFETの
基本増幅回路(ゲート接地、ソース接地、ドレイン接地)の入出力インピーダンス、
電圧・電流利得の計算できる。授業計画(6?8)
4.カスケード接続増幅回路の入出力インピーダンス、増幅度の計算。高周波等価回路が
描け、周波数特性の概念がわかる。負帰還増幅回路の概念がわかる。
授業計画(9‐11)
5.差動増幅器およびアナログICの基本的概念がわかる。
授業計画(12‐14)

授業計画

1.電子回路に必要な基礎
 ・電源と電源インピーダンス、電力比、電圧比、電流比の基礎計算
2.電子回路に必要な基礎
 ・RC、CR回路の周波数特性の計算
3.トランジスタ(Tr)の動作と等価回路
 ・トランジスタ(Tr)の動作原理とT型等価回路への変換
4.h-パラメータによる等価回路の計算
 ・T型等価回路と h-パラメータの違いとh-パラメータによる
  等価回路の計算
5.Trのバイアス回路
 ・Trのバイアス回路の計算、ナレータ・ノレータモデルによる
  簡易計算、レポート課題
6.Trの基本増幅回路
 ・ベース、エミッタ、コレクタ接地の入・出力インピーダンス、
  電圧利得、電流利得の計算
7.中間テスト
8.FETの基本増幅回路 
 ・ゲート、ソース、ドレイン接地の入・出力インピーダンス、
  電圧利得、電流利得の計算
9.カスケードTrの増幅回路
 ・入・出力インピーダンス、電圧利得の計算
10.Tr高周波増幅回路
  ・ミラー効果を考慮した高周波増幅回路の周波数特性に関する計算
11.負帰還増幅回路
 ・直列‐直列帰還、並列ー並列帰還回路の計算
 ・レポート課題
12.差動増幅回路
 ・差動増幅回路の差動利得、同相利得、CMRRの基本計算
13.アナログIC増幅回路
 ・アナログICを使った線形回路の設計・計算
14.アナログIC増幅回路
 ・アナログICを使った非線型回路の設計・計算
15.期末試験

評価方法と基準

レポート課題30%、中間テスト30%、期末試験40%を100点とし、総合得点60点以上を
合格とする。

教科書・参考書

集積回路化時代の「アナログ電子回路」藤井信生 発行/昭晃堂

履修前の準備

電子回路1の教科書を通読すること。

学習・教育目標との対応

電子回路の演習問題を解くことにより、さらに理解を深める。基本増幅回路の表記
や等価回路への変換が出来、電子回路の基本問題が解けるようにする。

オフィスアワー

授業終了後大宮校舎にて

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:47:54 JST 2013