G0240700

電子材料

Electronic Materials

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授上野和良この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

(授業の概要と目的)
 ニーズに応えうる特性や性能をもつ半導体デバイス、機能素子、電子部品などを開発するためには材料の性質を把握し、材料設計を行うことが重要である。電子物性工学に基づいて、電子材料の特性に関する基礎知識・特性評価法を習得し、電子材料への応用技術を身につけることを目的とする。また、近年重要となっている環境への配慮についても理解を深めることを目的とする。本講義を通して、各種電子材料の特性・評価法の基礎を理解し、環境に配慮した材料設計・応用への素養を身に付ける。

達成目標

1.導電材料、抵抗材料、半導体材料に関する理論式・機能・種類が理解できる。(授業計画1〜7に対応)
2.誘電材料、電気光学材料、光ファイバ、液晶、磁性体の原理を理解し、理論式が記述できる。また、磁石材料、磁気光学デバイス、記録デバイス等への応用・理論式が理解できる。(授業計画9〜14に対応)

授業計画

1.イントロダクション、環境問題(1)、導電材料(1)
 電子材料を学ぶ理由、電子材料と環境問題の動向、ISO、金属中の電気伝導
2.導電材料(2)
 金属導電材料、接触材料、特殊材料
3.導電材料(3)                          
 超伝導、超伝導材料の種類と応用、導電性高分子材料
4.低抗材料
 電流による発熱、低抗素子材料、非金属低抗材料、発熱材料
5.半導体材料(1)
 半導体中の導電現象、ホール効果、磁気低抗効果、圧低抗効果、高電界効果
6.半導体材料(2)  
 少数キャリアの性質、ダイオードとトランジスタ、pn接合
7.半導体材料(3)
 光電変換材料、光伝導現象、ルミネッセンス材料、電子放出材料、熱電変換材料、磁器半導体と非晶質半導体
8.中間試験:1-7の範囲
教科書・参考書・自筆ノート参照可、電卓使用可
9.環境問題(2)、誘電材料(1)
 リザイクル、PL、誘電体の性質
10.誘電材料(2)
 内部電界、誘電分極の種類、比誘電率の周波数依存性
11.誘電材料(3)
 誘電損、強誘電体と反強誘電体、絶縁材料
12.誘電材料(4)
 絶縁体の導電現象、絶縁破壊、絶縁材料の劣化、コンデンサ材料、圧電材料
13.電気光学材料                    
 屈折率楕円体と電気光学効果、光弾性効果、電気光学素子と材料、非線形光学効果、液晶、光ファイバ
14.磁性材料
 磁束密度、磁化、磁性体、強磁性、反磁性、磁気記録材料、材料分析
15.期末試験:9-14の範囲
教科書・参考書・自筆ノート参照可、電卓使用可

評価方法と基準

達成目標1は中間試験、達成目標2は期末試験で評価する。レポート、中間試験、期末試験で総合的に評価する。
科目の合否は、中間試験(40%)、期末試験(40%)、レポート(20%)の合計得点率で評価する。合計得点率が60%以上を合格とする。

教科書・参考書

テキスト:電子情報通信学会編「電子材料・部品と計測」川端 昭/コロナ社
参考書 :電子情報通信学会編「電子物性工学」青木昌治/コロナ社

履修前の準備

電子物性に関する基礎知識が必須

オフィスアワー

大宮校舎:火曜日の講義時間終了後
芝浦校舎:月・水・木・金曜日の講義・実験時間以外

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:46:17 JST 2012