H0030000

構造力学1

Structural Mechanics 1

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授鳥居邦夫この授業の2008年度のアンケートを参照

授業の概要

この授業では、構造物のうち基本的な構造形式である「トラス」と「柱」を選びだす.また,「はりや柱の断面」についてはりの力学では学ばなかった2軸曲げの性質について学ぶ.構造力学1では,単純な構造物の基本特性を理解し,簡単な解析手法を学び,それを身につける.授業の内容としては,まず「土木の力学」の重要事項を確認する.次に,トラス構造の基本的な事項に続き,部材力の算定方法と影響線について学ぶ.柱の力学では,断面の諸性質,短柱及び長柱の力学的特性を学ぶ.
授業の進め方としては、前半を講義に当て、後半をその理解を深めるための演習に当てる。

達成目標

1.はりの影響線を書き、その影響線を直接に使って、はりの反力やせん断力及び曲げモーメントを計算できる。
2.ワーレントラ、ハウトラス及びプラットトラスの部材の軸力を計算できる。
3.はりや柱の断面図形の主軸が計算できる。
4.長方形やI形など簡単な断面図形を持った短柱の核を計算できる。
5.両端ヒンジ、下端固定で上端自由及び上下両端固定の長柱の座屈荷重が算出できる。

授業計画

1.構造力学1の概要
  ・構造力学の概要,構造形式
   構造力学を学ぶ意義を理解する
2.土木の力学の復習(1)
  ・はりの影響線とは
   影響線ではりの断面力を算出する
3.土木の力学の復習(2)
  ・はりのせん断力
   はりのせん断応力を求める
4.トラスの力学(1)
  ・トラスの形式と軸力
   トラスの部材の役割を理解する
5.トラスの力学(2)
  ・トラスの部材力の算定
   節点法でトラスの材力を算出する
6.トラスの力学(3)
  ・トラスの部材力の算定
   断面法でトラスの部材力を算出する
7.トラスの力学(4)
  ・トラスの影響線とは
   影響線でトラスの部材力を算出する
8.はりや柱の断面(1)
  ・断面二次モーメント算出の復習
9.はりや柱の断面(2)
  ・極二次モーメントとは
   極二次モーメントと主軸を求める
10.はりや柱の断面(3)
  ・2軸曲げとは
   2軸曲げによる柱の応力を算出する
11.柱の力学(1)
  ・短柱(1) 柱とは
   偏心荷重による柱の応力を算出する
12.柱の力学(2)
  ・短柱(2) 柱の核とは
   短柱の核を算出する
13.柱の力学(3)
  ・長柱(1) 柱の座屈とは
   長柱の座屈限界荷重を求める
14.柱の力学(4)
  ・長柱(2) 柱の設計は
   柱の有効座屈長を利用する
  ・柱の複合問題
   トラスの軸力と座屈の複合問題を解く
15.期末テスト

評価方法と基準

講義出席,中間テスト,期末テスト

教科書・参考書

松浦章夫著 構造力学概論 森北出版

履修前の準備

「土木の力学」の授業内容を充分に理解しておくこと

オフィスアワー

毎週授業の終了後、大宮校舎講師室にて対応する。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:15 JST 2013