H0290000

環境システム工学1

Environmental System Engineering 1

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授守田優この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

環境問題をシステム工学的に考える力を養う。環境を水・エネルギー・物質の流れからなるシステムとしてとらえる。これらの流れをどのように記述するか、そこにある基本的な法則とはなにか、環境システムのモデル化はどのような方法で行うか、など環境システム工学の基礎的な知識を習得する。

達成目標

1.身近な環境現象(水環境・エネルギー環境など)をモデル化する方法を身に付けること。
特に、物理法則を基礎に現象を表現する数学モデルの構成について学ぶ。
2.環境現象を定量的に扱うために、どのような物理量・化学量が用いられるかを学び、その次元や単位系についてきちんと理解する。

授業計画

1.環境システムの概念
  ・水循環/物質循環/エネルギーの流れ
  ・循環システムとはどのようなものか
2.環境システムの記述(1)
  ・物理量とディメンション
  ・物理量と単位系
3.環境システムの記述(2)
  ・流入/蓄積/流出
  ・フロー変数/状態変数/システムパラメーター
4.環境システムと保存則
  ・質量保存側
  ・エネルギー保存則
5.環境システム(1)
  ・水循環の基礎
  ・水収支
6.環境システム(2)
  ・エネルギーフロー流の基礎
  ・エネルギー収支
7.環境システム(3)
  ・地球−太陽系モデル
  ・温室効果とエネルギー収支
8.環境システム(4)
  ・物質フローの基礎
  ・汚染問題への物質収支の適用
9.環境システムモデルの分類
  ・定常系/非定常系
  ・集中定数系/分布定数系
10.環境システムモデル(1)
  ・タンクモデルとその応用(1)
  ・タンクモデルの数学的補足
11.環境システムモデル(2)
  ・環境システムモデルとその応用(2)
  ・水循環/エネルギー流への適用
12.環境システムモデル(3)
  ・数値解析法概説
  ・有限差分法の考え方
13.環境システムモデル(4)
  ・タンクモデルの数値計算と評価
14.環境システムのモデル化
  ・全体の復習のまとめ
15.期末試験

評価方法と基準

期末試験とレポート

教科書・参考書

適宜指示する。

履修前の準備

「環境の科学」の続きになるので、よく復習しておくこと。

オフィスアワー

授業終了後、講師室で質問を受けます。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合80%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:16 JST 2013