H0130800

コンクリート構造学1

Concrete Structures Science 1

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授勝木太この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

鉄筋コンクリート構造物の力学及び理論について解説する。まず、構造材料である「コンクリート」及び「鉄筋」の力学的特性について講義する。次に鉄筋コンクリート構造物で最も基本となる曲げを受ける部材の力学的挙動について講義を行い、併せて設計理念について現行の設計法(限界状態設計法)を基に詳細に解説する。最後に鉄筋コンクリートの曲げ破壊形態について講義し、本講義をまとめる。

達成目標

1.コンクリートと鉄筋の材料特性(応力−ひずみ曲線、強度)について理解させる。
2.曲げを受ける鉄筋コンクリート構造物の挙動と理論(ひび割れ発生前と後の応力状態)について理解させる。
3.使用限界状態における曲げ応力度が算定できるようにする。
4.終局限界状態における終局曲げ耐力が算定できるようにする。
5.鉄筋コンクリート構造物の曲げ破壊機構の判別ができるようにする。

授業計画

1.概論
・鉄筋コンクリートの特性
2.鉄筋コンクリート材料の力学
・コンクリート
・鉄筋
3.曲げを受ける部材の挙動と理論(1)
・曲げモーメントに対する挙動と理論上の仮定
4.曲げを受ける部材の挙動と理論(2)
・ひび割れ前の応力理論
5.曲げを受ける部材の挙動と理論(3)
・ひび割れ後の応力理論
・Step Test1
6.曲げを受ける部材の使用限界状態(1)
・単鉄筋矩形断面の応力度算定
・使用限界状態における許容ひび割れ幅算定
7.曲げを受ける部材の使用限界状態(2)
・複鉄筋矩形断面の応力度算定
8.曲げを受ける部材の使用限界状態(3)
・T型断面の応力度算定
・Step Test2
9.曲げを受ける部材の終局限界状態(1)
・単鉄筋矩形断面の終局曲げ耐力算定
10.曲げを受ける部材の終局限界状態(2)
・複鉄筋矩形断面の終局曲げ耐力算定
11.曲げを受ける部材の終局限界状態(3)
・T型断面の終局曲げ耐力算定
12.曲げを受ける部材の終局限界状態(4)
・終局曲げ耐力算定に関する演習
・Step Test3
13.鉄筋コンクリート部材の破壊形態の判別(1)
・釣合鉄筋比
14.鉄筋コンクリート部材の破壊形態の判別
・曲げ引張破壊と曲げ圧縮破壊
・Step Test4
15.期末試験

評価方法と基準

期末試験結果によって成績を評価する。

教科書・参考書

戸川一夫・岡本寛昭・伊藤秀敏・豊福俊英共著「コンクリート構造工学」森北出版

履修前の準備

土木構造物概論、材料の工学、土木の力学

オフィスアワー

大宮校舎:月曜日11:00〜15:00
豊洲校舎:月曜日〜金曜日17:00〜20:00

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:21 JST 2013