H0465800

プロジェクト評価

Public Project Evaluation Method

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授遠藤玲この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

公共投資の効率性と透明性確保の手段として客観的な方法に基づいたプロジェクト評価が実施されている。この科目では、多様な事業効果を総合的に評価するプロジェクト評価の全体像を学ぶとともに、貨幣価値評価できる効果を対象とした費用便益分析の考え方と便益・費用の計測手法を教える。特に、市場を通じた評価のできない環境質等の貨幣価値評価の方法についても教える。また、現在、実務で使われているマニュアルの解説と演習を併せて行うことにより、プロジェクト評価の理論と実務の両方についてバランスの取れた知識・能力を習得させるとともに、今後の応用が可能となるような基本的な考え方を習得させる。

達成目標

1.プロジェクト評価の重要性と政策評価や経済活動における投資行動等の広い文脈の中での位置づけを理解させる。
2.プロジェクト評価実施にあたっての各種便益の具体的算定方法を講義及び演習により理解させる。
3.環境質などの貨幣価値評価手法と貨幣価値評価できない効果を含めた総合評価について理解させる。

授業計画

1.ガイダンス
  ・プロジェクト評価とは何か
  ・授業の全体構成
2.経済学の基礎(1)ミクロ経済学
3.経済学の基礎(2)公共経済学
4.経済学の基礎(3)経済成長と利子率、現在価値評価、インフレーション
交通計画の基礎 需要予測の方法
5.公共事業の多様な効果と総合評価、プロジェクト評価の位置づけ、政策評価との関係
6.経済評価の基本概念
  ・比較の対象
  ・便益・費用の計測
  ・現在価値評価と評価指標
7.鉄道事業の経済評価
8.鉄道事業の経済評価(演習問題練習)
9.鉄道事業の経済評価(演習課題)
10.道路・街路事業の経済評価、レポート課題提示
11.多様な便益計測の手法
  ・旅行費用法、CVM、ヘドニック法
12.公園・河川事業の経済評価
13.公園事業の経済評価(練習と演習課題)
14.復習
15.期末試験

評価方法と基準

演習課題(30%)、課題レポート(20%)、期末試験(50%)で合計の総合得点を100点満点とし、総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

教科書:「はじめて学ぶミクロ経済学 第2版」幸村千佳良著 実務教育出版
参考書:「鉄道プロジェクトの評価手法マニュアル2005」
    「(道路・街路事業の)費用便益分析マニュアル」
    「治水経済調査マニュアル(案)」
     以上の3つの参考書は国土交通省公開資料。授業フォルダー経由で配布。
     使用するページは授業時に指示。

授業時にプリントを配布する。

履修前の準備

ミクロ経済学、公共経済学、交通計画の科目を習得していることが授業を理解するうえで望ましい。これらの科目の理解が不十分な場合は、2回目から4回目の授業の間にこれらの科目の基礎を十分習得すること。

オフィスアワー

月曜3限、火曜2・3限、水曜2・3・4限、木曜2・3限。日によって不在のこともある。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

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最終更新 : Thu Sep 20 07:46:47 JST 2012