H0510100

土質力学2

Soil Mechanics 2

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授岡本敏郎この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

(授業の概要と目的)
 「土質力学1」に続いて、土という物質の特性を認識し、土の性質及び挙動を理解することを主目的とする。「土質力学2」では、特に「圧密」および「土のせん断強さ」を中心に学習する。

(到達目標)
 土質力学において重要なテーマである「土の圧密」と「土のせん断強さ」について十分に理解することを目標とする。

達成目標

1.地表に荷重が作用したときの地盤内応力の概略算出法としての弾性解を理解し、大よその応力増加・減少を計算できる。
2.正規圧密と過圧密の概念を理解し、自重や構造物荷重による地盤沈下量およびそれに要する時間の計算ができる。
3.圧密による強度増加の概念を理解し、圧密終了後の強度を予測できる。
4.土の強度表示方法とそれに与える排水条件を理解し、設計に用いる長期・短期の強度を求めることができる。

授業計画

1.地盤内の応力分布(1)
  ・種々の載荷重による応力分布
  ・問題演習
2.地盤内の応力分布(2)
  ・ブーシネスクの解
  ・問題演習
3.圧密(1)
  ・土の強度と圧密
  ・圧密試験
4.圧密(2)
  ・地盤の圧密沈下量の算定
  ・地盤の圧密沈下速度の算定
5.圧密(3)
  ・圧密の促進
  ・先行圧密と2次圧密
6.圧密(4)
  ・一次元圧密理論
7.圧密(5)
  ・圧密に関する具体的問題の演習
8.土の締固め(1)
  ・締固めの目的と方法
  ・締固め試験
  ・転圧の施行管理
9.土の締固め(2)
  ・オーバーコンパクション
  ・CBR
・転圧の施工管理
10.土のせん断強さ(1)
  ・物体はどのようにして壊れるのか
  ・物体内に生じる応力
11.土のせん断強さ(2)
  ・モール・クーロンの破壊基準
  ・せん断試験の種類
12.土のせん断強さ(3)
  ・土の三軸圧縮試験
  ・間隙水圧の変化
13.土のせん断強さ(4)
  ・土の排水条件が土の強さにどう影響するか
14.土のせん断強さ(5)
  ・応力経路(Stress Path)
15.期末テスト

評価方法と基準

期末テストを主体とし、授業中の課題も評価に加味する。

教科書・参考書

足立格一郎著「土質力学」共立出版

履修前の準備

地圏の科学、土質力学1を履修していることが望ましい。

学習・教育目標との対応

土質力学1と併せて、土木工学として基礎的な科目に位置づけられる。さらに応用としての地圏防災工学や地盤工学を履修するのが好ましい。

オフィスアワー

前期火曜3時限の授業であり、その後の時間に質問などを受け付ける。また
前期は火曜午前以外はすべて芝浦に在席しており、メールなどで質問などを受け付ける。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合 5%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:46:53 JST 2012