H0560600

都市環境工学

Urban Environmental Engineering

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師篠田康弘この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

都市の社会基盤施設のうち、上下水道について学ぶ。上下水道は、都市のインフラ(供給処理システム)の基幹となる施設であり、土木技術者にとっては必須の専門知識である。普段見慣れた水道の水がどこからどのようにして家庭に送られてくるか、そして使った後の水がどこへ流れていき、どのように処理されて公共用水域へ放流されるのかを技術的に理解する。

達成目標

1.現在の上水道が求められている役割やシステムを理解することができる。(授業計画1,3)
上水道の計画給水量を理解し、施設容量(規模)を計画できる。(授業計画2)
2.水源から蛇口まで、浄水機構及びプロセスを含め上水道システム全体を理解できる。(授業計画4,5,6)
物質、エネルギーの流れの視点及び今日の上水道の取り組む課題を理解する。(授業計画1,7)
3.現在の下水道が求められている役割やシステムを理解することが出来る。(授業計画8)下水道の計画汚水量、計画雨水量の算定式から施設容量を算出出来る。(授業計画9〜12)
4.微生物による下水処理、処理水や汚泥を資源として再利用している事を理解する。(授業計画11〜12)
物質、エネルギーの流れから下水道の取り組む課題を理解する。(授業計画13)

授業計画

1.上下水道概論
  ・・ 都市環境への供給・処理システムと上下水道
2.上水道の水源と計画水量
  ・上水道の水源
  ・計画給水量の算定、水使用量の変動特性
3.上水道の水質
  ・水源の水質、水道水に要求される水質
  ・水道の法律、最近の水道水の問題
4.上水道システム(1)
  ・水源と水利権
  ・取水、導水システム
5.上水道システム(2)
  ・浄水のプロセス(沈殿、ろ過、消毒)
  ・浄水による水質の変化
6.上水道システム(3)
  ・配水池の設計
  ・配水、給水のシステム
7.上水道のまとめ
8.下水道の役割としくみ
  ・下水道の役割
  ・下水道のしくみ
9.下水道の計画水量  
  ・計画汚水量の算定
  ・計画雨水量の算定
10.下水道システム(1)
  ・下水排除方式
  ・管路システム
11.下水道システム(2)
  汚水処理
  ・汚水処理の原理
  ・汚水処理システム
12.下水道システム(3)
  汚泥処理
  ・汚泥処理のシステム
  ・汚泥の処分と有効利用
13.都市における物質・エネルギーの流れ
 .社会経済システムと自然環境における循環
 .下水道施設と地球温暖化防止対策
14.浄水場、下水処理場の見学
15.期末試験

評価方法と基準

期末試験により評価する。

教科書・参考書

参考書:下水道施設計画.設計指針と解説 前編.後編2001年版 日本下水道協会
水道施設設計指針 2000年版 日本水道協会

履修前の準備

環境の科学

オフィスアワー

授業終了後、講師室にて

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:26 JST 2013