H0867500

国際建設マネージメント

International Construction Management

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師藤堂博明この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

日本の建設産業の活動の95%以上は国内であるが国内建設市場縮小傾向の中にあって、海外での活動比率を高める動きが活発化している状況にある。一方、日本の建設プロジェクトの進め方は、日本独特のものが多く国際的手法とはかけ離れている。また、国際化の流れの中にあって、国内の建設プロジェクトも国際的手法を取り入れるよう変革を迫られている。このような状況下で国際的に活躍できる建設技術者を育成し、また国内建設市場の国際化に対応すべく「国際的な(世界に通用する)建設マネージメント手法」を習得することは時代の急務である。
本科目では、建設プロジェクトの進め方とそのマネージメントについて学習するとともに、日本と海外の違い、およびその理由について学ぶ。

達成目標

1.我が国建設産業界の国際化の流れを理解する。(授業計画1?2に対応)
2.建設に関わる「マネージメント」の概念を理解する。(授業計画3?6に対応)
3.公共事業に対する最近の国民的関心事とマネージメントとの関連を理解する。(授業計画7、11に対応)
4.国内・海外の建設プロジェクトの計画から執行までの流れを理解する。(授業計画8?10に対応)
5.海外と国内の建設マネージメントの違いとその背景を理解する。(授業計画の12?14に対応)

授業計画

1.コースガイド
2.押し寄せる国際化の波(WTOと国内建設産業)
- 国際化の圧力に曝されている日本の建設産業の現状
3.建設マネージメント概要(その1) 
- 「マネージメント」と「管理」
- 建設マネージメントの定義
4.建設マネージメント概要(その2) 
- プロジェクトマネージメント
- コンストラクションマネージメント
- 施工管理
- リーダーシップ
5.職業倫理(プロフェッショナルエシックス)
6.建設プロジェクトに関わる人々
- ステークホルダー
- コンサルタントの役割-
7.公共事業・公益事業 
- Civil Engineering という言葉の背景: public という概念
- 公と私、全体の利益と個人の権利、地域エゴ、「全体」と「個」の対立、
- 対立状況のマネージメント
8.小テスト
プロジェクトデベロップメント (その1)
- 建設プロジェクトの流れと実施形態
9.プロジェクトデベロップメント (その2)
- プロジェクトファイナンス
10.プロジェクトデベロップメント (その3)
- 入札発注方式
- 価値観の変化・多様化にともなう入札発注方式の変化
11.討論会
12.海外建設プロジェクトの特徴 (その1)
- 契約・仕様・法律・FIDIC
13.海外建設プロジェクトの特徴 (その2)
- クレーム
14.海外建設プロジェクトの特徴 (その3)
- 紛争とその解決
- 判例紹介
15.期末試験

評価方法と基準

中間試験、期末試験、宿題・発表・討論

教科書・参考書

教科書:なし
参考書:建設マネジメント原論、國島正彦・庄子幹雄編著、山海堂

履修前の準備

不要

オフィスアワー

火曜日、講義終了直後。メールによる予約が望ましい。todo.hiroaki@kiso.co.jp

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Tue Mar 27 08:13:30 JST 2012