H0795800

マーケティング・サイエンス

Marketing Science

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
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授業の概要

マーケティング・サイエンスは、営利組織(企業など)や非営利組織(NGOなど)がマーケティングの意志決定を行う際に、必要な消費者情報をデータや論理に基づいて捉えるための考え方と分析手法を探究する学問である。そのためには、マーケティングの目的や発想、あるいは戦略や戦術を知らなければならない。本講義ではマーケティングの基本的考え方について学ぶ。
さらに、マーケティング・サイエンスの中心的対象が消費者であるため、消費者について理解することが必要である。特に、マーケティングとの関係で、ニーズ、情報探索、選択行動、評価などの消費者行動を考えていくことは不可欠であり、これらを総合的に学んでいく。

達成目標

1.マーケティングの基本的考え方を学ぶとともに、マーケティング・サイエンスとしての消費者行動を科学的に分析することを学ぶことが目的である。

授業計画

1.オリエンテーション・ガイダンス
 ・マーケティングとマーケティング・サイエンス
 ・マーケティングの対象領域
 ・交通計画・都市計画のマーケティング・サイエンスの適用
2.マーケティングの基本
 ・マーケティングの定義と歴史
 ・マーケティング・マネジメントのプロセス
 ・マーケティング・ミックス
3.マーケティングを取巻く環境
 ・環境とマーケティング
 ・外部環境と内部環境
 ・機会と脅威の環境分析
4.市場ターゲットの確定と市場細分化
 ・マスマーケティングからターゲットマーケティングへ
 ・市場細分化基準
 ・市場の類型化と市場ターゲットの確定
5.マーケティング・ミックス(1)製品・サービス
 ・製品概念と製品コンセプト
 ・新製品開発戦略
 ・ブランドに関する意志決定
6.マーケティング・ミックス(2)価格政策
 ・企業の価格設定
 ・価格設定戦略
 ・価格設定戦術
7.マーケティング・ミックス(3)流通チャネル政策
 ・流通とその機能
 ・小売業の現状とチャネル形成
 ・卸売業の現状とチャネル形成
8.マーケティング・ミックス(4)プロモーション政策
 ・プロモーション・ミックス
 ・プッシュ戦略とプル戦略
 ・コミュニケーション・モデル(AIDMAモデルなど)
9.マーケティング・サイエンスと消費者行動
 ・マーケティング・サイエンスの対象
 ・消費者行動と影響要因
 ・消費者の購買意志決定プロセス
10.購買意志決定プロセス(1)問題認識
 ・ニーズとウォンツ
 ・知覚と関与の概念
 ・知覚と関与の測定方法とその問題点
11.購買意志決定プロセス(2)情報探索
 ・消費者の情報探索と情報処理
 ・刺激?反応モデル
 ・ベッドマンモデル
12.購買意志決定プロセス(3)代替案評価
 ・消費者の選択モデル
 ・多属性態度モデル(Fishbeinモデル)
 ・多属性態度モデルの適用事例
13.購買意志決定プロセス(4)使用・消費後評価
 ・満足概念と満足構造
 ・不満足と認知不協和の理論
 ・満足の測定方法と問題点
14.国際化・情報化とマーケティングサイエンス
 ・国際的環境の変化とマーケティング
 ・情報化とリサーチ環境の変化
15.新時代のマーケティングサイエンス
 ・マーケティング戦略とマーケティングサイエンス
 ・今後のマーケティングサイエンス研究の方向性

評価方法と基準

試験もしくはレポート提出(80%)に授業態度や出席状況(20%)などを加味して評価します。

教科書・参考書

授業中に参考文献を紹介する。

履修前の準備

特になし

オフィスアワー

メールにて随時対応します(edo@bunka.ac.jp)

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:47:05 JST 2012