J0120500

建築環境工学の基礎

Principle of Architectural Environment and Equipment

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授西村直也この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

室内や建物周辺の物理的環境を良好な状態に保つ建築技術として後に示す「環境計画(パッシブな手法)」や「設備計画(アクティブな手法)」があるが、これらの計画を合理的に進めるにはこれに科学的根拠を与える基礎知識の習得が必要である。そこで、ここでは、物理的環境を構成する因子(音、光、熱、空気、水、エネルギなど)やこれに基づく諸現象を踏まえた上で「環境形成のメカニズム」「環境と人間」「環境と建築」「環境と建築設備」などについて学ぶ。なお、昨今、環境という言葉は様々な分野で、また様々な意味で使われているが、建築では、建築内外において人間の生理や感覚や生活に影響を及ぼす空間の物理的性状を指すことが多く、これを「建築環境工学」又は単に「環境工学」と呼んでいる。

達成目標

1.物理的環境の意味や内容が理解できる。
2.物理的現象や物理的環境の扱い方が理解できる。
3.環境形成のメカニズムが理解できる。
4.物理的環境と人間・建築・建築設備との関係が理解できる。

授業計画

1.序論・温熱環境1:序論、温熱4大要素と単位、測定器具
2.温熱環境2:湿り空気線図、顕熱と潜熱、着衣量と体感温度
3.温熱環境3:屋外気候、温湿度の変化、ヒートアイランド、太陽位置
4.温熱環境4:日影、日射量、太陽定数、天空放射量
5.温熱環境5:電熱、熱の伝わり方、壁体を貫流する熱量
6.小テスト
7.空気環境1:空気汚染の種類、臭気、空気清浄目標値
8.空気環境2:必要換気量、換気量の表現、必要換気量
9.空気環境3:自然換気、各種換気装置、通風
10.小テスト
11.音環境1:音の物理的性質、音の単位、音の合成
12.音環境2:音と人間の感覚、騒音の表現、遮音
13.光環境1:光を表す単位、人間の視覚特性、光環境の目標値
14.光環境2:採光計画、昼光率、窓の設計、ルーバー、人工照明計画
15.小テスト

評価方法と基準

科目の合否は3回の小テストで評価する。

教科書・参考書

「建築環境工学」山田由紀子著

履修前の準備

高校レベルの物理・化学・地学の総点検をしておくこと。

オフィスアワー

授業終了後、教室または大宮の専門講師室にて。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合95%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:45 JST 2013