環境行動学 |
Introduction to Environment Behavior Stud |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 建築学科 |
開講学年 | 2年次 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
講師 | 古賀紀江 |
1. | 環境と人間が相互に作用しあう「人間・環境系」の概念を理解する。 |
2. | 人間・環境系における現象を捉える基本的な手がかりを理解する。 |
3. | 物理的環境が人間に与える影響に関する基礎的な知識を得る。 |
4. | 文化的側面が環境行動に及ぼす影響の存在を確認する。 |
5. | 環境行動が一定不変なものではない事実を確認する。 |
1. | 人間・環境系としての環境理解:環境行動学への招待 (1)man - in - environmentな考察単位についての説明と理解の試み (2)授業の概要と進め方の説明 |
2. | 環境行動を捉えるための基本的な概念 その1 (1)感覚的寸法 固体距離、パーソナルスペースなどの基礎的概念を理解する。 (2)もののかたちと人間の行動 アフォーダンスの理論の理解:ギブソンの研究の紹介とその後この概念に触発された 人々によるデザインをする立場からのアフォーダンスという概念に対する理解につい て紹介する。 |
3. | 環境行動を捉えるための基本的な概念 その2 (3)物理的な環境と行動 行動セッティングの概念を理解し、デザインのために必要な情報を得るツールとして の理解を試みる。 観察による環境行動の記述と分析 その1 (1)マッピング調査手法の概説と調査準備 |
4. | 観察による環境行動の記述と分析 その2 (2)調査事例の紹介 (3)マッピング調査の実践方法 |
5. | 観察による環境行動の記述と分析 その3 (4)調査結果の整理方法 潤オ研究事例の紹介 (5)調査結果の分析と考察 |
6. | 「都市のイメージ」と環境行動 その1 前章までの「観察」ではなく、環境の利用者による環境の理解の仕方から環境行動を理解するという視点を理解する。 (1)リンチの研究の概要 (2)「イメージ」による環境把握の研究事例 |
7. | 「都市のイメージ」と環境行動 その2 (3)演習:都市活動の記録と都市のイメージの関係 都市での活動について各自が自分自身に「インタビュー」をした結果をまとめ結果を分析する。 |
8. | ユニバーサルデザインと環境行動 (1)ユニバーサルデザインの概念 (2)多様な状況・視点からの環境理解 |
9. | 「もの」の意味と環境 その1 (1)「もの」の意味 (2)「もの」と居住環境 |
10. | 「もの」の意味と環境 その2 (3)演習:「もの」環境の把握と分析 |
11. | プライバシーと環境行動デザイン その1 (1)プライバシーの理解 (2)「専有化」のプロセスと環境行動 |
12. | プライバシーと環境行動デザイン その2 (3)平面計画への反映 |
13. | 環境行動と時間 (1)環境移行という概念 (2)人生における環境移行と危機的移行 |
14. | 環境行動と時間 (3)環境移行の実際と考察 潤オ高齢者居住施設における研究事例潤オ |
15. | 生活の質と環境行動支援 |
16. | 予備日 必要があれば補講を行う。 |
・ | 講義内容や当該分野についての質問など、いつでも受け付けます。 |