J0735000

木造建築の設計

Outline of Wooden Architecture

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授南一誠この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

(注:2009年度は開講されません。)
 我が国は豊かな森林資源に恵まれ、木で建築を作り続けてきた長い歴史があり、木造建築の意匠・構造・工法はきわめて高いレベルに達していた。しかし、明治以降、近代化の名のもとに、木造建築は等閑視され、優れた木造の建築技術は近代建築教育において発展継承されることなく今日に至っている。本講義では、意匠・構法・生産、構造などの面から、木造建築を多角的、包括的にテーマを設定し講義する。

達成目標

1.建材としての木材の生産への理解
2.建材としての木材の特質に関する理解
3.部材の名称と接合法に関する理解
4.木造建築の構造設計の基礎的理解
5.木造建築の災害に対する理解

授業計画

1.森のめぐみ
    ・風土と建築
    ・森と木造建築と環境保全
2.木の性質
    ・構造材としての木の性質
    ・造作材としての木の性質
3.種々の木造建築
    ・日本の民家
    ・世界の木造建築
4.木造建築の接合
    ・木造の継手・仕口
    ・接合補強金物
5.現在の標準的な木造住宅の構法1
    ・基礎
    ・土台
6.現在の標準的な木造住宅の構法2
    ・軸組    
    ・壁
7.現在の標準的な木造住宅の構法3
    ・床組み
    ・床
8.現在の標準的な木造住宅の構法4
    ・小屋組み
    ・屋根
9.木造建築の構造設計
    ・構造計算のフロー
    ・木造建築の構造システム
10.荷重と外力
    ・固定荷重・積載荷重
    ・風荷重・地震荷重・雪荷重
11.部材の設計
    ・木質材料の力学的な性質
    ・木材の許容応力度
    ・圧縮・引張り材の設計
12.部材の設計
    ・柱材・梁材・母屋材の断面設計
    ・継手の強度
13.耐力壁の設計
    ・耐力壁の強度
    ・壁率・壁倍率
    ・木構造の力学的な性状
14.木造建築の災害
    ・地震・台風・積雪災害
    ・火災・防火構造
    ・歴史的な耐震構造
15.木造住宅の構造設計事例
    ・構造設計

評価方法と基準

レポート及び期末試験

教科書・参考書

講義中に配布する。

2年後期の「建築の性能と構法」の教科書として、「建築構法(第5版)」内田祥哉他、市ヶ谷出版社、2007年、ISBN 978-4-87071-001-6 を使用するので、2年前期の段階から購入しておくとよい。

履修前の準備

指定された範囲を参考書等で学習してくる。

オフィスアワー

講義終了時に講師控え室にて対応する。
研究室在室時は随時対応します。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合35%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:56 JST 2013