J0360700

建築環境の計画

Environmental Planning

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授西村直也この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

室内や建物周辺の物理的環境は、人間が健康で快適な生活を営むための基本的条件であり、これを良好な状態に保つことは建築の目的の一つでもある。建物内外の物理的環境は、建物に及ぶ自然(太陽と大気)や機械(建築設備)の作用とこれを受ける建物の性能の組合せの結果として形成されるが、ここでは、この環境形成機構のなかで建築の性能に着目し、これを具体的に計画する手法(パッシブな手法)を学ぶ。「環境計画」はもともと「建築計画」の一側面ではあるが、内容が多岐にわたり、しかも計画技術として科学的手法に依存することが多いため、専門分化が進み、今日では独立した分野として認められるに至っている。

達成目標

1.環境計画の建築計画全体の中での位置づけが理解できる。
2.既存の各種環境計画手法が理解できる。
3.設備計画(アクティブな手法)との関係が理解できる。

授業計画

1.総論
(風土と暮らし、クリモグラフ、シェルターと窓)
2.暑さ・寒さの計画1
(熱の伝達、断熱、建物の表面積)
3.暑さ・寒さの計画2
(ヒートブリッジ、外断熱、高気密高断熱)
4.蓄熱の計画
(蓄熱、蓄熱のシステム、蒸散冷却)
5.即日課題1
6.光と採光の計画1
(太陽光、軒と庇、保護角)
7.光と採光の計画2
(ブラインド、天窓、ライトコート、タスクアンビエント)
8.光と採光の計画3
(色の表現、マンセル色表系、XYZ色表系、色彩と感覚)
9.植栽の計画
(植物の基本、植栽の効果、微気候)
10.即日課題2
11.風と空気の計画1
(室内環境基準、シックビルとシックハウス、24時間換気)
12.風と空気の計画2
(通風、風の性状、煙突効果とソーラーチムニー)
13.風と空気の計画3
(タバコと分煙、タバコ煙、空気齢)
14.水と湿気の計画
(表面結露と内部結露、結露の防止、湧水と地下水位)
15.即日課題3

評価方法と基準

科目の合否は3回の即日課題による

教科書・参考書

教科書は使用せず、必要に応じてプリントを配布する。
参考書は教室で紹介する。

履修前の準備

1年後期「建築環境工学の基礎(必修)」を履修しておくこと。

オフィスアワー

毎週授業終了後

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合95%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:57 JST 2013