J0332600

建築設計論II

Theory of Architectural Design II

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

1

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授原田真宏この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

住居集合体を設計するにあたって承知しておくべき現状の課題や、設計の手掛かりや形態化の過程及びそれに対する建築計画研究にもとづく設計上の知識を様々な設計事例に含まれている提案を紹介しながら、具体的な居住空間の設計事例に則して留意すべき点について論ずる。

達成目標

1.都市の集住空間の設計において考慮すべき事項の概略を理解する。特に居住者層と生活の視点からの問題点に注意すること。すなわち部分(住戸計画)と全体(集合計画)とを関連つけて設計することの重要性を「領域」概念を通して理解する。
2.建築設計に対して建築計画学が果たしてきた役割を「住生活の実態と住空間設計」の関係を通じて理解すること
3.集合した住居の計画や住宅地の事例をよく読み込み、自らの視点にもとづき論理的に評価できるようになること。

授業計画

1.都市型集合住宅の計画・設計
  ・郊外住宅との差異/計画のイメージ/設計計画の課題と方法
  ・周辺地区との関係/多様な重昨日への配慮/集住生活昨日の確保/空間環境性能
  ・多様なライフスタイルと新たな集住様式
2.密度の計画と集合計画
  ・密度の諸指標/密度概念の整備と設計の合理化・住環境と密度
  ・居住地密度の現況/日照基準の設定とその後の経緯
3.町並み形成と住戸集合計画
  ・住宅地の空間構成と密度のスタディ/高密度化と高層化の問題
  ・住戸間口狭小化の問題点/囲み型住棟配置/中庭と街路
  ・住棟内の住戸位置特性を活かした設計
4.住戸計画と集合計画の連続性
  ・生活領域の概念/生活の表出/リビングアクセス型の意味/共用空間と住戸との関係/アクセスと生活の向き
5.近傍概念と住戸集合計画
  ・場の概念/近傍概念と単位空間概念/共有領域/コミュニティとプライバシー/下町の路地空間/住宅地の共有空間/住戸のグルーピング
6.住様式と住戸計画
  ・起居様式/イス座とユカ座/和室と洋室/公私室型住戸計画ライフスタイルと住戸計画/各室面積構成比
7.個別性と変化への対応
  ・ライフステージと住要求/住戸計画の可変性と順応性/セルフエイド・居住者参加の意味
8.高齢社会と住戸計画
  ・高齢者と地域社会/地域のケアサービス/一般向け住戸と高齢者向け中との混合 計画/高齢者住者対応の居住計画/加齢住宅

評価方法と基準

講義出席の平常評価とレポートで総合的に行う。

教科書・参考書

参考書(前半):「建築設計資料集成[居住]」(丸善、建築学会編)、
        「コンパクト建築設計資料集成<住居>」(丸善、建築学会編)、他

履修前の準備

「建築の形態とデザイン」「建築設計演習1・2」を履修しておくことが望ましい。

学習・教育目標との対応

建築の計画理論は実際の設計演習行為との相補関係で習得すべき面が少なくない。この授業は建築設計演習Dの課題と密接に関連した内容であり、講義内容を通して得た知見が実際の設計演習作業を通して実現させることが可能か否かの検証行為が重要である。

オフィスアワー

授業終了後、住環境計画研究室で

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:47:28 JST 2012