J0390400

構造計画

Structural Design

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

講義
講師金田勝徳この授業の2008年度のアンケートを参照

授業の概要

構造計画は設計当初の段階で決定され、その後の構造設計のみならず建築全体の形態、安全性、施工性、経済性、使用性など、その建築のあり方のすべてに影響する重要な検討事項である。すなわち構造計画の善し悪しが、その建築の命運を決定付けるともいえる大きな要因のひとつとである。それだけに構造計画を検討し決定する上では、設計者の広範な分野にわたる力量が問われるところである。また構造計画は構造設計者のみならず、建築に関わるすべての人に理解される必要がある。
講義では構造計画を考える際に必要な種々の構造材料から構造システムまでの特性を、できる限り多くの実例を通して解説する。

達成目標

1.構造計画の持つ意味を理解する。
2.いろいろな構造システムについて、その構造上の特徴を理解する。
3.それぞれの構造システムの特徴をどのように活かし、展開するかを実例を通して学び理解する。

授業計画

1.構造計画の役割(計画・設計・施工の流れ)
2.いろいろな構造種別とその特性
  木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、プレストレストコンクリート造、組積造
3.ラーメン構造
  ラーメン構造の原理
  純ラーメン構造
  耐震壁付ラーメン構造
  ブレース付ラーメン構造
  鋼板耐震壁付ラーメン構造
4.壁式鉄筋コンクリート構造
  壁式構造の原理
  壁式構造の規定
5.壁床ラーメン構造
  壁床ラーメン構造の原理 
  壁床ラーメン
  鉄骨鉄筋コンクリート造壁床ラーメン構造
  変形壁床ラーメン
6.コア構造
  コア構造の原理
  純コア構造
  コア構造+チューブ構造
7.無梁版構造
  無梁版構造の原理
  チューブ構造+無梁版構造
  壁構造+無梁版構造木質構造
8.プレストレストコンクリート(PC) 構造 
  原理・構法
  現場打コンクリートプレストレストコンクリート
  プレキャスト・プレストレストコンクリート
  アンボンドプレストレストコンクリート
9.トラス構造
  トラス構造の原理
  トラスによる柱梁ラーメン構造
  大型トラス梁構造
  立体トラス構造
10.テンション構造
  テンション構造の原理
  ケーブルネット構造
  引張ブレース構造
  天秤構造
11.膜構造
  膜構造の原理
  膜材料の特性
  骨組み膜構造
  張力膜構造
12.張弦梁構造
  張弦梁の原理
  CT+張弦梁構造
  二連式張弦梁構造
  斜め束張弦梁構造
  曲線ストリング張弦梁構造
  放射張弦梁構造
13.免震構造
  免震構造の原理
  屋根免震
  基礎免震+PCaPC
  鉄骨造低層建築の基礎免震
  基礎免震+PC
14.制震構造
  粘弾性ダンパー
  粘弾性ダンパー+TMD
15.基礎
  地盤の特性
  直接基礎
  杭基礎

評価方法と基準

レポート(1)30% レポート(2)30% 出席点 40% 
レポートの課題は講義中に説明します
試験は行わない

教科書・参考書

初回の講義時に紹介します

履修前の準備

「力学の基礎」「構造力学」「構造力学演習」の授業を良く理解しておくこと

学習・教育目標との対応

建築に関わる限りどの分野においても必要な基礎知識ともいえる構造について、その成り立ちの原理を主に図と実施例とで説明する。

オフィスアワー

毎週火曜日

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:48:59 JST 2013