構造材料と工法 |
Building Materials and Construction |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 建築学科 |
開講学年 | 2年次 |
開講時期 | 前期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
教授 | 枝広英俊 |
1. | 材料設計に対する考え方を意匠計画、構造計画、設備・環境計画、生産計画などと関連付けながら理解することを目標とする。(【授業計画】の1〜2および15に対応) |
2. | 構造材料に求められる性能(主に安全性、耐久性など)を理解し、木材、鉄筋、コンクリ−ト、鉄骨などの種類や製造方法、物理的性質や特徴および対策等を理解する。(【授業計画】の3〜14に対応) |
3. | 構造材料について、ものづくりとしての施工法を考えながら理解する。 |
1. | 材料設計の意義と目的 ・建築における材料の分類方法 ・材料設計を取り巻く環境 ・仕様書の作成と事例 ・建築材料に関する規定 |
2. | 材料の種類と発達過程 ・建築材料の発達過程とその背景 ・建築産業の現状と問題点 ・建築材料の種類と性質及び選び方 |
3. | 木材の分類と性質 ・木材の分類と性質(針葉樹と広葉樹、心材と辺材、木表と木裏) ・各種木材の特性(含水率と強度、比重、変形性状、熱的性質、耐久性等) |
4. | 木材の需要と加工 ・木材の需要、組織・成分、材料・等級・寸法、製材・木目・欠点 ・木材の防腐・防虫対策 ・木材加工(集成材、合板等) |
5. | 木工事 ・木造建築の造り方(木揃え〔加工〕、木組み〔継ぎ手、仕口〕) ・伝統的技能の事例 ・補強金物 |
6. | 実例(ビデオ、スライド)で学ぶ木造建築 |
7. | コンクリート(セメント、骨材) ・コンクリートの長所、短所 ・コンクリートに要求される性能 ・セメントの歴史、製 造、品質、用途 ・骨材の分類、品質 |
8. | コンクリート(混和材料) ・化学混和剤の種類と特性及び用途(AE剤、減水剤、高性能減水剤) ・その他の混和剤(フライアッシュ、高炉スラグ、シリカ、防錆剤等) |
9. | コンクリートの種類 ・コンクリートの種類と特徴(高耐久性コンクリート、高強度コンクリート、軽量コンクリ ート、遮蔽コンクリート、プレストレストコンクリート、繊維補強コンクリート、暑中・ 寒中コンクリート) |
10. | コンクリートの調合と品質管理 ・調合(ワーカビリティ、空気量、水セメント比、圧縮強度、耐久性) ・品質管理・検査方法(各試験の方法・時期・回数・判定基準・許容差等) |
11. | 硬化コンクリートの諸性質 ・硬化コンクリートの性質(各種強度、ヤング係数、乾燥収縮、水密性、熱的性質、鉄筋と の付着、中性化、防錆、かぶり厚さ、凍結融解、海水作用、化学抵抗性等) ・養生・型枠の存置期間 |
12. | 鉄筋・鉄骨 ・鉄筋の製造、種類、性質(物理的性質、熱的性質、腐食と防食) ・PC鋼材 ・溶接金網 |
13. | 鉄筋コンクリート製品 ・プレキャストコンクリート製品 ・コンクリートブロック ・石質系材料 ・ALC(原 料、製法、分類。品質、シーリング材など) |
14. | コンクリート製品・組積造用材料 ・補強コンクリートブロック造(種類と製法) ・石質材料 ・れんが ・新材料、新素材 |
15. | まとめ ・構造材料に求められる性能 ・全体のまとめ |
・ | 授業前または終了後の専門講師室にて |