J0261700

地域デザイン演習

Exercises in Urban Design

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

3

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

実習
教授志村秀明この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

建築や都市を計画する人間には、具体的に空間をデザインする能力のみならず、「現場」である都市や地域を観察し、埋もれている「地域資源」を発見する作業と、クライアントでありユーザーである「市民」との意見交換を通じて、その将来像を明確に描き出す構想力が求められます。 この「地域デザイン演習」では、都市の文脈を解読する作業から、地区全体計画(マスタープラン)を作成する作業、街区・建築レベルでの空間デザインを行います。そして、現代都市に対する様々な問題意識を背景に、学内では希薄になりがちな「現場」と「市民」から学ぶ体験を通じて、都市や建築のデザインの方法・技術を具体的かつ実践的に学ぶことを目的としています。 授業は5名程度のグループを編成し、ワークショップの手法を取り入れて進めます。最終提出物はグループ単位だけではなく、個人単位でも提出してもらいます。

達成目標

1.地域コンテクストを解読する能力を身につける。
2.地域をサーベイし、魅力や問題点を整理し表現する。
3.課題解決のための目標を提示する。
4.具体的な地域デザインを実践し表現する。
5.一般市民でも理解できるようにプレゼンテーションを行う。

授業計画

1.演習課題の出題
 ・演習プログラムの説明
 ・自己紹介
 ・特別講演
2.地域資源の発見・問題点の抽出
 ・現地調査(現地集合)
 ・住民ヒアリング
3.ファーストインプレッションの発表
 ・地域資源の発見・問題点の認識
 ・グループ分け
4.地区カルテの作成・中間発表1
 ・まちづくりの目標の検討
 ・将来の空間像と生活像の検討
5.地区カルテの作成・中間発表2
 ・空間ルール・マスタープランの検討
 ・ルール案についてのディスカッション
6.地区カルテの最終発表
 ・まちづくりの方法の検討
 ・まちづくりの方法案についてのディスカッション
7.まちづくりの目標の中間発表1
 ・仮想街区の作成
 ・将来の生活像の検討
8.まちづくりの目標の中間発表1
 ・将来の空間像についてのディスカッション
 ・将来の空間像の発表
9.まちづくりの木曜の最終発表
 ・第1段階の街区更新の検討
 ・街区更新状況の確認
10.エスキス1
 ・第2段階の街区更新の検討
 ・街区将来像の確認
11.まちづくりの目標の具体化、詳細化の中間発表1
 ・第3段階の街区更新の検討
 ・ディブリーフィング
12.まちづくりの目標の具体化、詳細化の中間発表2
 ・市民代表からの講評
13.まちづくりの目標の具体化、詳細化の最終発表
 ・分担作業の確認
 ・まちづくりプロセスの表現
14.エスキス2
 ・プレゼンテーション方法の検討
15.最終提出と発表
 ・ポスターセッション
 ・提案の発表

評価方法と基準

最終図面とプレゼンテーション(80点)
途中段階でも図面とプレゼンテーションによって評価する(20点)

教科書・参考書

まちづくりデザインのプロセス(日本建築学会)
参考資料を必要に応じて配付する。

履修前の準備

地域デザイン論を履修しておくこと。

オフィスアワー

毎週水曜日の午前中

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合40%)

最終更新 : Tue Mar 27 08:14:13 JST 2012