K0510500

西洋建築史

History of European Architecture

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授伊藤洋子この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

ヨーロッパを主対象とし、その建築の流れを時代順に理解、習得する。様式、構法上の用語を覚え、その空間を追体験する。図面や模型を通して専門的に究め、建築家となるべき素養をつちかう。
授業内容はヨーロッパ古典古代(ギリシャ・ローマ)とその前提としてのオリエント専制国家の都市・建築から開始し、中世建築(ロマネスク・ゴシック)からルネサンス以降、19世紀までを対象とする。主としてヨーロッパ建築の講義であるが、中近東やインドなどとの比較も随時行う。

達成目標

1.代表的な歴史的建造物を見て、時代背景、様式、おおよその建設年代が察知できる能力を身につけること。

授業計画

1.オリエント専制国家の都市と建築
  ・メソポタミア
  ・エジプト
2.西洋古典建築I(ギリシャ建築)
  ・エーゲ海文明とギリシャ建築
  ・建築オーダーの概念
3.西洋古典建築II(ローマ建築)
  ・ローマ建築の特質
  ・材料と構築法の多様化
4.歴史的建造物の見学とスケッチ課題 講評
5.組積造の原理
  ・ペンデンティブ・ドームの発達
  ・ビザンチン建築とイスラム建築
6.ロマネスク建築
  ・カロリング朝建築からロマネスク建築へ
  ・ビザンチン・イスラム建築の影響
7.ゴシック建築I
  ・ゴシック建築の構造的特徴
  ・ゴシック建築の成立
8.ゴシック建築II
  ・古拙期/最盛期/爛熟期/衰退期
  ・ヨーロッパ各国別に見るゴシック建築
9.ルネサンス建築I
  ・イタリア・ルネサンスとその建築
  ・ブルネレスキ、アルベルティ、ブラマンテ
10.ルネサンス建築II
  ・ヨーロッパ各国別に見るルネサンス建築
  ・建築書の出版と普及
11.マニエリスムからバロック建築へ
  ・サンピエトロ大聖堂の設計経緯
  ・ミケランジェロ、パラディオ、ベルニーニ
12.バロック・ロココ建築と西欧絶対王権
  ・ローマ法王庁と建築家
  ・フランス絶対王権と宮廷建築
13.19世紀リヴァイヴァリズムI
  ・新古典主義建築
  ・ロマン派建築
14.19世紀リヴァイヴァリズムII
  ・鉄鋼の製法とポルトランドセメント
  ・近代建築への黎明
15.模型課題の講評
  ・古典古代建築の部分模型
  ・中世以降の建築の全体模型

評価方法と基準

模型製作(レポートと模型写真添付)を1回と、建築見学による歴史的建築のスケッチ課題を1回課す。模型課題は古典古代から19世紀までの歴史的建築の全体、ないし部分模型とする。これらを個別に採点した上で、模型課題を2、スケッチ課題を1、の比率によって100点満点に換算し、評価とする。 なお、スケッチが学期中間の課題、模型が期末課題である。

教科書・参考書

藤岡通夫ほか「建築史」市ヶ谷出版社
日本建築学会編「西洋建築史図集」彰国社

履修前の準備

西洋の歴史に関する一般書を読んでおくことが望ましい。新書などで、各国別の興味深い新刊書が出されているので、参考にして欲しい。

オフィスアワー

豊洲校舎では前期、火曜日午後、後期、水曜日午後、大宮校舎では授業日の昼休み

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:47:59 JST 2012