K0120300

建築構造計画

Concept of Structural Planning

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授隈澤文俊この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 建築物を計画する上で構造の果たす役割とは何であろうか。紙面に描かれた建築のイメージを現実のものとしていく上で,構造は欠かすことのできない要素のひとつである。
 本講義では,建築物の計画過程における構造計画の位置付けとその役割について理解するとともに,建築の構造分野についての知識を広く修得することに主眼を置いている。建築に使用される構造材料や構造設計に用いられる荷重について述べ,それらを用いた応力解析手法について概説する。また,木構造,鋼構造,鉄筋コンクリート構造を始めとする代表的な構造形式を採り上げ,それらの特徴や設計法の概念などについて説明する。講義の最後に過去の地震による建物の被害例を紹介するが,これにより建築における構造の重要性を認識してもらえればと考えている。

達成目標

1.建築における構造の位置付けおよびその重要性を理解する

授業計画

1.概論
  ・科学と技術
  ・工学と理学
  ・構造の歴史
2.構造設計とは
  ・建築設計における構造の役割
  ・構造性能について
  ・構造設計の流れ
3.材料と形
  ・構造材料の特性
  ・構造形式と構造種別
4.構造設計荷重1
  ・荷重と外力
  ・固定荷重,積載荷重,積雪荷重
  ・風圧力
5.構造設計荷重2
  ・地震力
6.応力解析
  ・構造物のモデル化
  ・応力解析法について
  ・材料のモデル化
7.地盤と基礎
  ・地盤の種類
  ・基礎の種類と設計
8.木構造
  ・種類と特徴
  ・木材の接合法と力学的性質
  ・壁量について
9.鋼構造
  ・種類と特徴
  ・構造用鋼材の形状と種類
  ・鋼材の接合法と力学的性質
10.鉄筋コンクリート構造
  ・種類と特徴
  ・材料の力学的性質
  ・破壊形式について
11.特殊コンクリート構造
  ・鉄骨鉄筋コンクリート構造
  ・プレストレストコンクリート構造
  ・プレキャストコンクリート構造
12.地震と建物被害
  ・過去の地震による建物被害
13.保有水平耐力
  ・必要保有水平耐力について
  ・構造特性係数について
  ・構造的バランスの確認
14.総括
  ・耐震・免震・制振
  ・質疑応答
15.期末試験

評価方法と基準

レポートおよび期末試験による総合評価(レポート15点,期末試験100点として集計し,得点率6割以上が合格)

注)履修登録の取消期間中に取り消し手続きを取ることなく履修を放棄することは,学科の方針として認められていません

教科書・参考書

講義内容に関連したプリントを随時配布
参考書:日本建築学会「構造用教材」

履修前の準備

特に必要なし

オフィスアワー

講義後の昼休みに教室もしくは講師控室にて

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:48:02 JST 2012