K0560000

建築環境計画1

Building Environmental Engineering

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授村上公哉この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

建築を設計する上で、居住者にとって室内の環境が快適あるいは健康的であることが要求される。本講義では、室内の温熱・湿気などの人間の温熱環境に係わる要素と、それらの人体に対する影響を理解するとともに、室内の温熱・湿気に係わる設計の留意点を学ぶ。

達成目標

1.人体の体感温度と快適範囲を理解する
空気線図の読み取りと露点温度が読み取れる
2.壁体の熱貫流量の計算が出来る
3.壁体内の温度・水蒸気圧の分布が計算できる
4.壁体内部での結露あるいは壁体表面での結露が発生するかを判断できる

授業計画

1.ガイダンス
  ・環境計画の理念、建築の省エネルギー
  ・気候風土と建築の設計
2.気候風土
  ・気候要素
  ・気温、湿度、風、気候区と気候図
3.温熱環境要素
  ・温熱環境要素
  ・温熱感覚、人体の熱放散、体感温度の仕組み
4.体感温度の指標と快適性
  ・有効温度、修正有効温度、新有効温度、不快指数
  ・PMV、PPD
5.建築における熱の流れ
  ・熱伝導、熱伝達、熱貫流
6.熱貫流量の算定
  ・熱貫流量の計算方法、熱伝導率、熱伝達率、熱貫流率
  ・空気層の熱抵抗、各種建築材料の熱的特性
7.壁体内の温度分布の算定
8.熱取得と熱損失
  ・日射等価気温上昇、建物の熱容量
  ・隙間風、内部発熱、外断熱と内断熱
9.壁体の方位と太陽の日射量
  ・太陽定数、直達日射、全天空放射
  ・法線面日射量、水平面・鉛直面日射量
10.湿気と湿り空気線図
  ・湿気、湿度指標
  ・湿り空気線図の使い方
11.結露
  ・露点温度、結露現象
  ・内部結露、表面結露
12.透湿量(湿気貫流量)の算定
  ・透湿抵抗、湿気伝達抵抗、湿気貫流抵抗
13.壁体の境界層の水蒸気圧と飽和水蒸気圧の分布の算定
14.結露防止方法
15.学期末試験

評価方法と基準

成績評価は授業中の小テスト20%、学期末試験80%の比率とし、60点以上を合格とする。なお、評価を受けるためには授業日数の2/3異常の出席が必要である。

教科書・参考書

基本は授業中に配布するレジメ
参考書:山田由紀子著「建築環境工学」培風館
参考書:田中俊六、他著「最新建築環境工学」井上書院

履修前の準備

授業の前に前回の授業の確認をするので、復習をして臨むこと。

オフィスアワー

講師室にて授業の前後

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合60%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:48:03 JST 2012