K0570900

建築環境計画2

Building Environmental Engineering

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授村上公哉この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

建築を設計する上で、居住者にとって室内の環境が快適あるいは健康的であることが要求される。本講義では、建築環境工学1の温熱環境に続いて、光環境、空気環境、音環境(騒音)に係わる設計の留意点を学ぶ。

達成目標

1.建物の日影図および日影時間図が作図できる
建物の日影を考慮した南北隣棟間隔を理解する
2.室内の所要照度と必要採光面積を理解する
直接昼光率と間接昼光率を計算できる
必要ランプ数を計算できる
3.室内空気の汚染のメカニズムを理解する
必要換気量を計算できる
4.壁体の遮音性能や吸音性能を計算できる

授業計画

1.ガイダンス
  ・光環境、空気環境、音環境と建築設計との係わり
2.太陽の位置の把握
  ・天球、太陽方位、太陽高度
  ・太陽位置図
3.建物の影の把握
  ・日影曲線
  ・建物の配置と形状と日影、隣棟間隔
  ・日影時間図の作成
4.日照・日射調整
  ・日照時間、日射し曲線
  ・ブーリーズソレイユ、ブラインド、ライトシェルフ
5.光の量と視覚特性
  ・視覚特性、光束、照度、光度、輝度
  ・グレア、所要照度
6.採光計画
  ・窓の役割と種類、均斉度
  ・直射日光と天空光
  ・昼光率、立体角投射率
7.昼光率の算定
  ・直接昼光率、立体角投射率
  ・間接昼光率
8.人工照明計画
  ・照明の種類、照明の効率
  ・必要ランプ数の計算
9.室内空気汚染
  ・空気汚染源、シックハウス
  ・必要換気量
10.換気計画と通風計画
  ・自然換気、温度差換気、煙突効果、風力換気
  ・機械換気、正圧と負圧、熱交換型換気
11.音と人間の聴覚特性
  ・音の物理量
  ・聴覚特性、ウェーバー・フェヒナーの法則
12.騒音
  ・騒音源、騒音の評価法
13.騒音防止1
  ・遮音、透過損失、総合透過損失
  ・建築材料と遮音特性、壁体と床の遮音等級
14.騒音防止2
  ・吸音の原理、吸音率、等価吸音面積
  ・建築材料と吸音特性
15.学期末試験

評価方法と基準

成績評価は授業中の小テスト20%、学期末試験80%の比率とし、60点以上を合格とする。なお、評価を受けるためには授業日数の2/3異常の出席が必要である。

教科書・参考書

基本は授業中に配布するレジメが教科書
  参考書:山田由紀子著「建築環境工学」培風館
  参考書:田中俊六、他著「最新建築環境工学」井上書院

履修前の準備

建築環境工学1の単位を取得しておくこと。
授業の前に前回の授業の確認をするので、復習をして臨むこと。

オフィスアワー

講師室にて、授業の前後

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合70%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:49:23 JST 2013