K0115300

建築構造解析演習

Exercise of Theory of Frame Analysis

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

演習
准教授椛山健二この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 建築物は一般に不静定次数の高い構造物である。本演習ではまず、不静定架構の微小変形時における応力と変形を、弾性曲線式やたわみ角法、仮想仕事の原理およびエネルギー原理等を用いて計算することで、それぞれの手法を体得するとともに、架構の応力と変形の状態を理解し把握する。次に、マトリクス法の基礎理論ついて演習を行い、コンピュータ利用による構造解析の基礎力を養う。最後に、架構の崩壊メカニズムと保有水平耐力に関する検討を行い、構造安全性を検証するための基本的な手法を演習を通して理解する。
 履習に際しては、原則として建築構造解析とセットで登録しなければならない。

達成目標

1.不静定構造物の応力や変形について、例題や演習問題を通じて正しく理解し、応用力を身につける。
2.建築物が崩壊する時の挙動を演習問題によって理解し、構造安全性を検証することの重要性を体得する。

授業計画

1.力学の基礎事項
 ・力学の基礎事項に関わる計算
2.静定ばりのたわみ
 ・弾性曲線式とモールの定理を用いた計算
3.不静定ばりの応力
 ・不静定一般解法による計算
4.たわみ角法による不静定架構の解法(1)
 ・節点移動のない不静定ラーメンの応力
5.たわみ角法による不静定架構の解法(2)
 ・節点移動のある不静定ラーメンの応力
6.固定法による不静定架構の解法
 ・固定法による連続梁の例題
 ・節点移動のない骨組の例題
7.D法による不静定架構の解法
 ・地震力を受けるラーメンの解法
8.中間試験
9.仮想仕事の原理(1)
 ・仮想仕事法による不静定トラスの応力と変形
 ・仮想仕事法によるラーメンの応力と変形
10.仮想仕事の原理(2)
 ・単位荷重法によるはりの変形
 ・単位荷重法によるトラスの変形
11.エネルギー原理
 ・カスチリアーノの定理による不静定トラスの応力と変形
 ・カスチリアーノの定理によるラーメンの応力と変形
 ・最小仕事の原理による不静定トラスの応力と変形
12.マトリクス法による解法
 ・剛性マトリクスとたわみ性マトリクス
 ・剛性方程式とたわみ性方程式
13.骨組の崩壊(1)
 ・全塑性モーメントと塑性ヒンジ
 ・崩壊メカニズム
14.14.骨組の崩壊(2)
 ・両端固定梁の崩壊荷重
 ・骨組の保有水平耐力
15.期末試験

評価方法と基準

中間試験(1/3)、期末試験(1/3)と毎回行う演習の実施状況(1/3)を総合して100点満点で評価し、60点以上を合格とする。
注)履修登録の取消期間中に取り消し手続きを取ることなく履修を放棄することは、学科の方針として認められていません

教科書・参考書

講義時にプリントを配布(Webでも公開)
参考書:阪口、須賀、窪田「テキスト 建築構造力学I・II」(学芸出版社)

履修前の準備

「構造力学・同演習」、「材料力学・同演習」を履修しておくことが望ましい。

オフィスアワー

毎回の授業終了後、教室・講師室にて

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Tue Mar 27 08:14:40 JST 2012