L0780200

コンピュータ科学序説

Introduction to Computer Science

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授德永幸生この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

本講義の目的は3つある。

 1.学問分野としてのコンピュータ科学を概観し、本学の情報系カリキュラムの構成・体系などを理解する
 2.コンピュータに関わる基本概念、基本的な仕組み、主要な技術用語について学ぶ
 3.情報系の学問と社会との接点について、事例を通じて考える

 1.についてはコンピュータ科学の体系を様々な側面から概観する。これから学ぶ個々の知識や技術を、常に全体の中で位置付けながら深めて欲しいからである。2.は本講義の中心をなす。コンピュータに関わる歴史や基本的な考え方、仕組み、基本用語などを学習する。3.は情報系学生として目標を持ち勉強するためには不可欠な事項と考えており、講義の中で折に触れ事例を紹介する。また、新聞記事や最近のトピックスなどについて時事解説し、コンピュータと社会との関わりを考える。

達成目標

1.コンピュータに関する基本概念や、コンピュータの基本的な仕組みについて、その概略を体系的に説明できること。
2.コンピュータ科学に関わる基本的な技術用語の説明や、簡易な数値計算問題などが解けること。

授業計画

1.情報工学とは/コンピュータ技術
  ・授業の進め方   ・カリキュラムの全体構成   ・コンピュータ技術の最前線
  ・コンピュータ科学/情報工学の魅力
2.コンピュータ工学のコア概念(その1)
  ・離散数学  ・記号の算術化  ・情報の定量化とビットの概念
3.コンピュータ科学のコア概念(その2)
  ・チューリングマシン   ・アナログとデジタル
4.コンピュータ科学のコア概念(その3)
  ・自動プログラミング(ソフトとハードの分離)   ・ノイマン型コンピュータ
5.コンピュータアーキテクチャ
  ・コンピュータ開発の歴史   ・コンピュータアーキテクチャとは   
  ・非ノイマン型コンピュータ  ・スーパーコンピュータ
6.オペレーティングシステム(OS)
  ・OSとは   ・OSの動向   ・マルティメディア指向のOSを考える
7.プログラミング言語
  ・プログラミングの意義   ・プログラミング言語の役割 
  ・プログラム言語の歴史と発展
8.中間試験
9.アルゴリズムとデータ構造
  ・アルゴリズムとは   ・アルゴリズムの力と限界
  ・データ構造とは    ・データ構造を決める4つの基準
10.ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
  ・人間工学/ヒューマンインタフェース/ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
  ・人の原理を考える4つの視点   ・HCIの技術目標と発展動向
11.デジタルメディア処理
  ・マルチメディアの意義   ・制作-流通-消費過程の変化
  ・コンテンツ構造と情報の流れ   ・さまざまなデジタルメディア処理技術
12.コンピュータ・ネットワーク
  ・情報通信、情報ネットワークの基本概念   ・ネットワークの社会的、経済的意味   
  ・情報通信の発展
13.コンピュータの夢
  ・知性を創ること  ・環境を創ること  ・Androidの実現
14.コンピュータ(情報)社会の未来
  ・技術トレンドと社会  ・SFが描く未来社会の光と影
  ・裏方としてのコンピュータ、直接民主主義、情報資本主義 など
15.期末試験

評価方法と基準

中間試験(50%)、期末試験(50%)

教科書・参考書

適宜指示する。またプリントを配布する。

履修前の準備

特に必要としない。

オフィスアワー

大宮:月曜日 昼休み
豊洲:水曜日 16:00−17:00
その他はメールなどで事前に予約すること

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:48:19 JST 2012