L0984000

情報倫理

Information Ethics

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

飯塚泰樹この授業の2010年度のアンケートを参照

授業の概要

本学科卒業後,多くのみなさんはIT技術者のプロフェッショナルとして活躍することが期待されています.ここで言うプロフェッショナルとは,高度な技術と高い倫理観を備えた技術者のことです.技術者としての倫理観は,その職業経験から身につけることが通例でした.しかし高度に情報化された現代では,社会を支えるIT技術者が社会に及ぼす影響は大変大きく,最初から高い倫理観が要求されています.
複雑化した情報社会において,情報化が社会に及ぼす影響を考え,いかに倫理的行動を取れるようになるのか.
本講義では技術者倫理,知的財産権,プライバシ,セキュリティ,情報モラルなどの解説とともに,大学生としての身近な例から将来の企業において遭遇するであろう事例まで扱い,これらの問題について予防倫理学習を進めていきます.

達成目標

1.情報技術者倫理,技術者倫理一般の重要性を理解するとともに,実際の問題に対して自分で考え,意見を持てるようにする.
2.知的財産権,セキュリティ,関連法規などについての知識を得る.

授業計画

1.概論
2.技術者倫理(1) 情報化技術と社会的影響
3.コンテンツを護る知的財産権
 著作権
4.商用ソフトウェアを護る知的財産権(1)
 著作権,特許(1)
5.商用ソフトウェアを護る知的財産権(2)
 特許(2)
6.情報化社会と知的財産権
 商標,意匠,不正競争防止法
7.フリーソフトウェア/オープンソース
8.情報の品質,情報発信と社会的影響
9.Internet:悪質ソフトウェア
10.Internet:情報化が社会に及ぼす影響(1)  Internetにおける犯罪
11.Internet:情報化が社会に及ぼす影響(2)  Internetのダークゾーン
12.企業における取り組み,企業のセキュリティ
13.情報システムの社会的責任,ソフトウェア開発と法律
14.技術者資格,技術者倫理(2)
15.期末試験
  配布資料,手書きノートの参照可

評価方法と基準

出席を重視します.また,講義の中でグループレポートを課します.レポートでは,与えられた課題について自分達の意見を述べてもらいます.
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成績は大学の基準により計算します.
ただし出席,グループレポート,小テスト,期末試験のどれかが著しく悪い場合,あるいは倫理観の欠如が見受けられる場合,不合格にします.

教科書・参考書

教科書は特に指定しません.
講義中にプリントを配布します.
参考書および参考情報は授業の中で紹介します.

履修前の準備

特に必要はありません.
ただし「情報倫理」は,倫理観の無い学生に対する講義ではありません.年齢に応じた倫理観は受講のための最低条件です.
講義に関連した新聞記事(ニュースサイトでも可)をよく読むことを推奨します.

オフィスアワー

授業前後,講師室

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:48:28 JST 2012