L0365200

ディジタルメディア処理1

Digital Media Processing 1

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授大関和夫この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

映像・音声が電子化されコンピュータを介して処理・蓄積・通信がなされるようになった。映像・音声情報の解析、圧縮符号化、蓄積、伝送、合成をおこなうための基礎をについて述べる。映像・音声情報とはなにか、計算機への取り込み、ディジタルメディアとしての信号処理の基本、映像・音声信号処理アルゴリズム、メディア情報が計算機の中でどのように移り変わっていくかの実際を述べる。メディアの情報量を評価するエントロピー、信号を周波数領域で考えるためのフーリエ変換法、インターネットで使用される画像フォーマットの取り扱いを述べる。画像ファイルを計算機で読み込み、加工処理を行い、別ファイルとして書き出すプログラム開発の簡易演習を行う。画像処理のソフトウェアや高度な映像機器の開発を行う端緒へ導く。

達成目標

1.画像の性質、視覚、画像入力と情報理論、信号処理
(授業計画の1〜8に対応)
2.画像の解析に関する基本処理
(授業計画の9〜14に対応)

授業計画

1.画像総論
画像工学の歴史、アナログとディジタル、画像、音声メディア、信号処理
2.アナログ画像の世界:光・色・視覚
眼球の構造、感覚光のダイナミックレンジ、明所視、暗所視、視力、マッハ現象
3.光源色彩工学、視覚情報処理
色とはなにか、三原色、加法混色、減法混色、CIE色軸、YIQ
4.ディジタル画像の入力:カメラ、スキャナ、
光電変換、CCD受光素子、CMOS受光素子
5.NTSCテレビジョン信号
ビデオ信号形式、インターレース、カラー副搬送波、キャプチャシステム、USB,IEEE1394
6.情報理論・信号処理の基礎
情報量とエントロピー
7.フーリエ変換、スペクトル
フーリエ級数展開、複素フーリエ変換、離散的フーリエ変換
8.畳み込み、自己相関関数、標本化定理
9.中間テスト
10.静止画像、動画像のフォーマット
(gif, bmp,ppm,png)
11.画像の解析
前処理:雑音除去、平滑化フィルタ、メジアンフィルタ
12.画像の解析2
ディジタルフィルタ、周波数特性
13.画像の解析3
2値化
14.輪郭抽出1
1次差分、ソーベルフィルタ、2次差分、ラブラシアン
15.試験

本講義は,画像処理検定、マルチメディア検定、CG検定に有効である。本講の履修後には,ディジタルメディア処理2、パターン認識、コンピュータグラフィックス(CG)の履修を勧める。

評価方法と基準

レポート・小テスト(30%)、期末テスト(70%)
合計100点として評価する。

教科書・参考書

教科書:大関和夫 著「ディジタルメディア処理1」
参考書:画像処理検定3級問題集

履修前の準備

信号処理

オフィスアワー

火曜16:10

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:50:12 JST 2013