L0600200

マーケッティング

Marketing

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師小松崎雅晴この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

ソリューション(問題解決)が時代の要請であり、そのためには与えられた課題に対して受動的・機械的に取組むアンサリングではなく、未知の状況に対して自ら能動的に課題を設定し、問題解決を図ることができるクエスチョニング能力の養成が授業の重要なテーマとなる。
授業では、IT(情報技術)の発展・人口動態など消費者や企業を取り巻く環境変化が消費・流通に与える影響、あらゆる交換の根源にある「価値」、商品価値と消費・購買の意味、消費者の行動パターンなどをケーススタディによって論理的に検証しながら学ぶ。
また、学生に対する最低限の消費者教育として消費者契約法(消費者保護)など基本的なテーマにも触れていく。

達成目標

1.「勉強とは、理解しやすくするために工夫すること」と定義し、マーケィングという日常的なテーマを通して情報収集、問題発見、問題定義(問題の構造化)、課題形成、仮説・実験・検証というソリューション(問題解決)のプロセスを習得する。
2.問題=基準(原理原則・基本などのアルベキ姿)と現状のギャップと定義し、身の周りにある現象から五感を通して問題発見ができる。
3.設定したテーマに対して必要な情報を設定できる。必要な情報を収集し、それら(複数の情報を組合わせて)を用いて論理的な検証ができる。
4.さまざまなデータ・資料をどのように加工したら分りやすいか、見やすいかを理解し、かつ加工(ビジュアル化)することができる。
5.「情報とは何か」を正しく理解し、それらを使いこなすことで効率的、かつ効果的に目標達成ができる。

授業計画

1.オリエンテーション 授業に関する基本的な考え方
・論理パターン(クエスチョニング思考、マトリックス思考、システム思考、論理の組立て方)
・物事に対する見方・考え方
  物事を組立てる際に必要となる設計思想
『情報』の意味、情報の価値
エンジニアリング的視点
・授業の目的と授業全体の流れ
・評価方法
・マーケティングの概念
2.環境の変化に関する認識の整理
・人口動態から見た社会・経済構造の変化 少子高齢化社会と消費
・産業の空洞化と高失業率・低所得化
・消費の習熟 消費者のプロ化と流通・小売の素人化
・消費することの意味の変遷
・インターネットの普及による消費・流通構造の変化(「業」から「機能」へ)
3.マーケットという視点
・マーケット=ターゲット×オケージョン
・ターゲットの持つさまざまなオケージョンとニーズ・ウォンツ
4.P(product)/M(market)マトリックス
・マーケットチャンスと競争
・商品配置とマーケットのバランス  重複、偏り、ブランク
5.戦略のバリエーションと戦略策定のための手法
・戦略パターン
・戦略策定手法
6.商品の「価値」 意味・効用
・商品の3つの「価値」と商品の持つさまざまな意味・効用
7.商品購入実験1
8.商品購入実験2
9.ケーススタディのやり方
・問題意識とテーマの設定方法
・仮説の設定と検証する上での論理の組み立て方
10.ケーススタディのやり方
・目的に応じたデータ・資料の加工方法と使い方
・データ・資料を用いた論証の方法
11.ケーススタディのまとめ方
・ケーススタディの整理の仕方 論理の整理
・レポートの書き方 ビジュアル化
12.商品構成1
・商品構成の分析
13.商品構成2
・商品構成の設計
14.ケーススタディレポートの評価と解説
・テーマ設定、シナリオづくり
・仮説・論理の組み立て方
・データ・資料の加工方法と使い方
・問題意識とレポートの構成、表現方法
15.PL法,消費者契約法とクーリングオフ
・消費者保護に関する法律,消費者の権利
・悪徳商法のバリエーション
・クーリングオフの手続き
・賢い消費者になるために

評価方法と基準

達成目標2、3、4は授業中の課題、グループワーク、プレゼンテーションにより評価する。
達成目標1、5は、レポートにより評価する。
科目の合否は、授業中の課題、およびレポートとの合計点で評価する。
授業中の課題40点、レポート60点、合計100点として総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

参考図書  小松崎雅晴著「業務改革とクラシフィケーション」((株)商業界)

履修前の準備

特になし

オフィスアワー

授業終了後、講師室にて

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:48:36 JST 2012