高度情報演習１Ａ

大関・五十嵐・宇佐美・榎津・安藤担当
　画像圧縮・最適解探索・LSIチップの設計・30秒コマーシャルの制作・ロボット作業設計・の５つのテーマを取り上げ、様々な側面から情報処理の仕組みを学ぶとともに、より高度な情報処理に関わるリテラシーの向上を図ることを目的としている。将来、情報に関連する諸技術に携わる者とって、これらのテーマに取り組むことは、極めて有用と考える。テーマごとの各課題の答えは１つではない。多様な視点からの取り組みや新しい問題の発見・問題の提起を期待する。
　各テーマは、４回の実験日に渡って実施する。初回に班分け等の調整を行う。各人は５つのテーマの内、３つのテーマを選択する。

1.	■大関担当「画像情報処理、圧縮と画質評価」１）実験用画像の撮影、取り込み、補正処理、実験用動画像の作成。
2.	２）画像処理から、ハフ変換などの代表的処理を指定し実習する。
3.	３）MPEG-2符号化プログラムのコンパイル、符号化パラメータの変更と圧縮実験、画質評価。プログラム変更と改造の実験。４）H.264プログラムによる符号化実験、画質評価実験の結果を考察し、報告書を作成する。
4.	■五十嵐担当「組み合わせ最適化問題の近似解法」１）例題として、1台の車両で荷物を配送する場合の最適な配送順序を求める問題を取り上げる。まず、道路グラフ上のノード上に配置された配送先同士の最短経路探索を行う。
5.	２）配送先間の最短走行時間に関するデータを用いて，最適な配送順序を求める探索アルゴリズムを考案する．
6.	３）各種パラメータを調整した後、実験結果を解析する。４）実験テーマ、解析手順、実験結果、考察、結論等をまとめて報告書を作成する。まとめた内容について発表を行う。
7.	■宇佐美担当：「ＦＰＧＡを用いたＬＳＩチップの設計演習」１）ＬＳＩの設計方法。ユーザーの手元で回路機能を変更できるチップ　　　（ＦＰＧＡ）とは。ＦＰＧＡに触れ、動作させる。２）ＬＳＩの設計記述言語Verilogを用いて、種々のカウンタを設計する。　　　ＦＰＧＡに実装して動作させる。
8.	３）いろいろな機能を持ったＡＬＵを設計し、ＦＰＧＡに実装して動作させる。４）応用演習（ストップウォッチの設計）
9.	５）応用演習（設計したストップウォッチのＦＰＧＡへの実装と動作確認）。
10.	■榎津担当：「30秒コマーシャルの制作」１）内容、時間配分、ストーリー、コンテ、カメラアングルの決定。
11.	２）映像撮影。
12.	３）Adobe Premiereによる編集。４）レポート、プレゼン資料の作成。
13.	■安藤担当：「ロボット作業設計」１）5自由度垂直多数関節形マイクロ・ロボットの説明。２）ロボット言語の説明、演習。
14.	３）ピック・アンド・プレース作業の設計、実行。
15.	４）各グループで考えた作業の設計、実行。

開講部	工学部
開講学科	情報工学科
開講学年	3年次
開講時期	前期
単位数	2
単位区分	選択
系列区分	専門
講義区分	演習

L0840400

授業の概要

達成目標

授業計画

評価方法と基準

教科書・参考書

履修前の準備

オフィスアワー

環境との関連

1.	大関担当：「画像情報処理と画像圧縮、画質評価」
2.	五十嵐担当：「組み合わせ最適化問題の近似解法」
3.	宇佐美担当：「ＦＰＧＡを用いたＬＳＩチップの設計演習」
4.	榎津担当：「30秒コマーシャルの制作」
5.	安藤担当：「ロボット作業設計」

・	月曜 16：10-17：00(大関)
・	講義・演習以外の時間ならば、いつでもどうぞ（五十嵐）
・	木曜 11:00-12:00（宇佐美）
・	木曜 12:00-13:00（榎津）
・	木曜 12:00-13:00（安藤）

教授	大関和夫
他