L0185400

ライフサイクル工学

Life Cycle Engineering

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

須賀雅夫この授業の2011年度のアンケートを参照

授業の概要

製品の企画開発段階に始まり、設計、製造、使用、廃棄、リサイクルにわたるライフサイクル全体を、資源や環境の観点から最適にするための各種技法を学ぶ。具体的には長寿命化、省資源化、リユース、リサイクルなどの技法であり、企業でのさまざまな取組みについても事例を紹介する。

達成目標

1.長寿命化のための信頼性理論を習得し、信頼度やアベイラビリティの計算ができる。
2.ライフサイクルアセスメント等の技法を理解し、各種の指標値の計算ができる。

授業計画

1.ライフサイクル工学序説
 ライフサイクルの視点の必要性と工業製品のライフサイクル
2.資源循環型生産の方策
 各種のリユース、リサイクル方法と企業の対応例
3.製品のライフサイクル戦略
 製品寿命と技術革新周期にもとづくライフサイクル戦略の策定
4.長寿命化と信頼性
 長寿命を実現する手法としての信頼性理論の意義、基本概念
5.システムの信頼性1
 直列システム、並列システムの概念と信頼性
6.システムの信頼性2
 より複雑な待機冗長系、多数決決定系などの概念と信頼性
7.メンテナンスによる長寿命化1
 メンテナンス(保全)を行なう系の基本概念とアベイラビリティ
8.メンテナンスによる長寿命化2
 より複雑なシステムにおけるメンテナンスの効果
9.信頼性設計1
 信頼性設計の方法論、信頼性指標の予測計算法
10.信頼性設計2
 ドリフト故障の予測、FMECA、故障の木解析
11.製品の組み立て/分解容易性
 組み立て/分解容易性の評価法開発と製品設計への適用
12.ライフサイクルアセスメント1
 基本概念と技法および諸制度の説明。素材系製品における環境影響評価の事例
13.ライフサイクルアセスメント2
 機械装置系製品における環境影響評価の事例
14.ファクターXと環境会計
 ファクターXの定義と計算式。環境会計の概念と環境保全コストおよび環境保全効果
15.期末試験
 内容の理解度、達成目標を試験により評価する。

評価方法と基準

期末試験の結果および出席状況により評価する。出席状況は教室のIDカードリーダーによる取得データで把握する。出席点の割合は20%程度。

教科書・参考書

毎回プリントを配付する予定。市販の教科書・参考書等を適宜参照してよい。

履修前の準備

特に必要ない。

オフィスアワー

水曜日の授業終了後、講師室にて

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合50%)

最終更新 : Sat Sep 24 07:53:14 JST 2011