Z1026900

教育相談論

Theory of Educational Counseling

開講部

工学部

開講学科

教職専門

開講学年

学年共通

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

自由

系列区分

教職

講義区分

講義

横山明子この授業の2006年度のアンケートを参照

授業の概要

 現在,学校生活において,不登校,いじめ,進路未決定など青少年の様々な社会的・心理的な問題が増加しており,学校での生徒一人一人に対応した教育相談がますます重要となってきている。本講では,教育相談に必要なカウンセリングの基本的な考え方や方法について基本的な知識を習得し,さらに教育相談の実例にそって考えながら,実践的な態度を養う。学校における日常の教育相談,またキャリア・カウンセリングの役割について考察し,教師の役割について考察できるようにする。

達成目標

1.教育相談に必要なカウンセリングの基本的な考え方について基礎的な知識を習得する。
2.学校における教育相談の目的や方法について基本的事項を習得する。
3.カウンセリングの実例にそってどのような支援が有効なのかについて考えながら,実践的な態度を身につけることができるようにする。
4.キャリア・カウンセリングの役割について考察できるようにする。
5.教育相談におけるスクールカウンセラーや教師の役割について理解できるようにする。

授業計画

1.ガイダンス  
 本講の授業の目標,内容,授業計画についてのオリエンテーションをおこなう。
2.学校教育での問題点    
 教育相談の必要性について理解する。
3.教育相談の目的と意義
 教育相談の目的と意義について学ぶ。
4.教育相談の方法1    
 コミュニケーションの基本について学ぶ
5.教育相談の方法2    
 教育相談に必要な「共感性」について実習を通して学ぶ。
6.教育相談の方法3    
 教育相談に必要な「受容的態度」について実習を通して学ぶ。
7.教育相談の方法4    
 教育相談に必要な「尊敬的態度」について実習を通して学ぶ。
8.教育相談の方法5    
 教育相談に必要な「促進的態度」について実習を通して学ぶ。
9.教育相談の具体的な事例1  
 生徒指導の問題に対する教育相談に考える。
10.教育相談の具体的な事例2  
 日常における個別指導の事例について考える。
11.スクールカウンセラーの役割   
 スクールカウンセラーについてその役割を考える。
12.キャリア・ガイダンスの意義
 キャリア・ガイダンスとはどのようなことであるのかについて学ぶ。
13.キャリア・ガイダンスの実際  
 具体的な事例にそって進路決定への援助の方法を考える。
14.教育相談における教員の役割
 スクールカウンセラーと教師の役割の違いについて理解する。
15.学期末試験  
 これまでの内容について試験を実施する。

評価方法と基準

課題レポートと学期末試験による。

教科書・参考書

教科書:上地安昭著 学校教師のカウンセリング基礎訓練 (北大路書房)
     最新生徒指導・進路指導論 吉田辰雄編著  (図書文化)

履修前の準備

生徒・進路指導論,あるいは,生徒との人間関係1を履修していることが望ましい。

学習・教育目標との対応

教員免許を取得するための科目であるので,そのための自覚もって授業に臨むことが大切である。また,生徒指導・進路指導における教育相談の重要性を理解し,教員の相談者としての役割について理解できるようにすることが望ましい。

オフィスアワー

特に設定はしないが,質問があればメールを送ってください。
ayokoyam@umb.teikyo-u.ac.jp

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:50:31 JST 2013