総合演習

　「総合演習」は、地球的規模の課題や現代社会全体にかかわる学際的な課題について総合的に考え、問題解決に至る方法を学ぶ。また、そうした学習を通して小・中・高等学校に新設された「総合的な学習の時間」の指導を担える教員に求められる能力、資質を養う。「総合的な学習の時間」のテーマには、子どもの興味や関心に即して、国際理解、情報、環境、地域の伝統文化、福祉・健康など地域社会や学校、生徒の実態に応じて選択されている。こうした指導力を育成するためにも、受講学生には総合的・学際的・グローバルな視野を養うことを課題とさせたい。
　本授業では、受講学生の身近な自然環境や社会環境から、地球規模の環境問題にいたるまで、日常生活と結びつけて問題関心を深め、理解し考察できる能力・資質を育てたいと考えている。このため、観察・実験、調査・見学、発表や討論などの学習活動の形態に積極的に取り組んでもらう。また、「総合的な学習の時間」の実践に生かせる授業指導案の作成を行い、学校教育の中で学習した知識や理論、方法論などが問題テーマの解決にどのように生かせるか、また指導上の問題について検討する。
　クラスでは受講学生の興味や関心のあるテーマを出し合いながらも、共通性のあるテーマに応じてグループを編成し、自主的に役割分担を決めて、資料収集、調査、観察や現地訪問などの活動をグループ単位で自主的・自発的に行う。
　最後に、パワーポイントでプレゼン資料を作成し、全受講学生が一堂に会した全体発表会の場で、各グループ単位でプレゼンテーションを行う。こうした運営も学生自身で自主的・自発的に運営し、記録を撮ってもらう。
　ただし、以上は受講生の人数に応じて多少の変更があることを了解しておいてほしい。

1.	自ら課題を選び、総合的に問題解決の方法を探求する学習態度を身につける
2.	総合学習の目的、方法、評価などについて理解を深めながら、体験的、集団的、協同的な学習活動を行い、実践的な指導方法を身につける
3.	環境問題を身近な生活と関連付けて問題意識を高め、環境教育への指導方法を創意工夫する

1.	イントロダクション【全体授業】　授業の概要と諸注意　・総合演習の創設のねらいとカリキュラムの位置づけ　・クラス分けのアンケート（第3希望まで提出）
2.	講義：新設「総合的な学習の時間」の基本的性格　　　・目的と授業形態　　　・具体的な授業実践の紹介
3.	講義：環境問題と環境教育　　・環境教育の歴史と国際的動向　　・環境問題への教育的アプローチ　（研究テーマの希望調査）
4.	講義と演習：環境教育のテーマの考察　　・グループ編成　　・グループテーマの決定と調査研究活動計画の作成（話し合い活動）
5.	演習：グループ調査研究活動と話し合い（グループごと）
6.	演習：グループ調査研究活動と話し合い（グループごと）
7.	中間発表　　・各グループごとに、現段階の取り組みと今後の課題を口頭発表する　　・全員で検討し、問題点や建設的な助言示唆を行う
8.	演習：グループ調査研究活動と話し合い（グループごと）
9.	演習：グループ調査研究活動と話し合い（グループごと）
10.	演習：グループ調査研究活動と検討会
11.	講義と演習：全体発表のためのプレゼンテーションの準備
12.	講義と演習：「総合的な学習の時間」の授業指導案の研究　　　　　　全体発表のためのプレゼンの準備
13.	講義と演習：全体発表のためのプレゼンテーションの準備とリハーサル
14.	講義と演習：全体発表会　　　　　　グループごとに、プレゼゼンテーションを行い、相互評価を加える
15.	総括：まとめと報告書の作成＜環境＞をテーマとした授業実践の課題を検討し、まとめる

・個人の学習態度と成果（平常点）
・共同、協力的なグループ活動への学習態度
・授業指導案の評価
・「環境教育」への理解度と実践的な指導性の評価
　以上を総合して評価を行う。
（個人だけでなく、グループ全体としての成果も問われるので、お互いに協力しあって授業に取り組むこと）

　必要に応じて、授業の中で参考書を案内し、プリント資料等を配布する。

・環境問題や環境教育などに関心をはらっておく。
・自分が取り組みたい＜環境問題＞のテーマについ考える
　（環境教育との関連を意識して、テーマの設定を考える）

・	授業の前後および事前に連絡があれば、曜日・時間の予約調整は可

環境教育科目 (環境教育割合70%)

最終更新 : Sat Nov 26 15:41:08 JST 2011

開講部	工学部
開講学科	教職専門
開講学年	学年共通
開講時期	後期
単位数	2
単位区分	自由
系列区分	教職
講義区分	講義

Z1270300

授業の概要

達成目標

授業計画

評価方法と基準

教科書・参考書

履修前の準備

オフィスアワー

環境との関連