Z1083000

理科指導法2

Instructional Method of General Science 2

開講部

工学部

開講学科

教職専門

開講学年

学年共通

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

自由

系列区分

教職

講義区分

講義
講師倉橋政道この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

「理科指導法1」の学習内容の発展として、具体的に、高校化学の実験及び授業実施上の技法や心構えを習得する。また、コンピュータ援用学習(CAI)の教材作成を通じて、「教授−学習」過程における指導方を習得する。

達成目標

1.高校化学における実験を、安全で化学的な思考力を伸ばすような指導ができる。
2.授業を実施する際の基盤となる、学習指導案が的確に書ける。
3.その学習指導案によって、生徒が主体的に思考・活動する化学の授業が展開できる。
4.生徒がコンピュータを利用して学習を進めるCAI(Computer Assisted Instruction)の教材が作成できる。

授業計画

1.ガイダンス:「理科指導法1」での学習を発展させて学ぶ。特に、実験における廃液の環境への配慮を引き続き行う。学習指導案は、授業の進行・展開が、授業者以外の第三者にも分かる必要がある。学習指導案によって授業を実施し、さらに、評価の仕方を会得する。また、ビデオによっても授業を検討・評価し、CAI教材の作成を通して、「教授ー学習」過程をより深く理解する。
2.実験指導法:酸の価数決定の実験指導について
3.実験指導法:酸素系漂白剤を用いた実験指導について
4.実験指導法:電気分解の応用とハロゲン元素の実験指導について
5.講義と演習:学習指導案の意義・書き方と授業展開について
6.講義と演習:(以下は、中学校理科第1分野の化学領域での学習事項を確認した上で実施する)「物質の構成粒子」の模擬授業の実施とビデオによる検討
7.講義と演習:「物質の変化」の模擬授業の実施とビデオによる検討
8.講義と演習:「物質の性質」の模擬授業の実施とビデオによる検討
9.講義と演習:「有機化合物」の模擬授業の実施とビデオによる検討
10.講義と演習:コンピュータ援用学習(CAI)の意義と展開について
11.講義と演習:CAI教材「質量と体積の関係」の内容理解と検討
12.講義と演習:CAI教材「気体どうしの反応」の内容理解と検討
13.講義と演習:CAI教材の題材選定と作成
14.講義と演習:CAI教材の作成と検討
15.講義と演習:「理科指導法1・2」のまとめと自己評価

評価方法と基準

達成目標1は、実際に実験を行わせ、そのレポートに、「考えられる高校生の質問とその回答」も書かせて、30点満点(10点×3実験)で評価する。達成目標2・3は、模擬授業を行わせ、その際ビデオ撮影を行って50点満点で評価する。達成目標4は、作成させたCAI教材を20点満点で評価する。60点以上を合格とする。

教科書・参考書

 文部省「高等学校指導要領解説 理科編・理数編」、高校化学1教科書(実教出版)、倉橋政道「理科におけるニューメディア利用の問題点とその解決方法」(理科の教育、Vol.36)

履修前の準備

上記の解説書と高校化学の教科書を読んでおくこと。

オフィスアワー

豊洲校舎・大宮校舎共に、随時。事前に連絡があれば、日時・場所を決めて、教員免許取得を始めさまざまな相談にのります。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合25%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:50:40 JST 2013