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教育の近代史

History of modern education

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准教授江口潔

授業の概要

本講義では、近現代の日本の教育を取り上げ、そこで問題となっていた教育上の論点について検討する。こうした学習の目的は、今日の教育システムを形成してきた歴史的、社会的条件を明らかにすることによって、これまで当たり前のものとして捉えてきた教育活動が果たしている役割を再発見することにある。そのためにも、ここでは、制度上の変化とともに、メディアに現れた教育言説や、学校における教育方法の変化もふまえて、日本の教育の変遷を複眼的に捉えていくこととしたい。

達成目標

1.現在の教育にも関係の深い教育システムの成立過程を理解することができる。
2.社会の動向と、教育改革との結びつきを見出すことができる。
3.教育史上の論点について、自分の見解を組み立てることができる。

授業計画

1.イントロダクション
2.寺子屋と往来物
3.近世の学びのスタイル
4.学制と一斉教授
5.教育勅語の成立
6.学校教育の定着化
7.進学競争の激化と入学試験改革
8.大正自由教育と新中間層
9.戦前の女子教育
10.教科書の変遷
11.国民学校と戦争
12.戦後教育改革と新教育
13.新教育の反省と教育の再編
14.工業教育の展開とその歴史的背景
15.まとめ

評価方法と基準

授業時に提出してもらう小レポート(30%)と学期末課題(70%)とをあわせて評価し、合計100%として60%以上取得を合格とする。
なお、評価を受けるためには11日以上の出席が必要である。

教科書・参考書

教科書は特に指定しない。配布資料に基づいて説明する。
(参考書)海後宗臣・仲新・寺崎昌男『教科書でみる近現代日本の教育』東京書籍、1999年。海後宗臣監修『日本近代教育史事典』平凡社、1971年。この他に参考とすべき資料については授業時に紹介する。

履修前の準備

とくになし。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

火曜の授業終了後の時間

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Sat Nov 26 15:41:15 JST 2011