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教育の現代史

History of contemporary education

所属する学科を選んでください:
准教授江口潔この授業の2010年度のアンケートを参照

授業の概要

本講義では、今日の教育において関心が高まっている問題を取り上げ、テーマ別にそれぞれの論点が生じてきた歴史的な背景を見ていきたい。ここでは主に、家庭、学校、学校と社会の関係、子ども、の4つのカテゴリーを取り上げていく。そこでは、個人の考え方の変化だけでなく、社会の変化にともなって、教育に期待される役割が変化している様子をうかがうことができる。ここではそれぞれのテーマにおける見解の相違にも言及しながら、今日の教育において問題となっている論点を複眼的に捉えていくこととしたい。

達成目標

1.現在の教育において問題となっている論点が登場してきた経緯を理解することができる。
2.社会構造の変化が教育に与える影響を見出すことができる。
3.現在、問題となっている教育上の論点について、自分の見解を組み立てることができる。

授業計画

1.イントロダクション
2.家庭の教育力は低下したか?
3.家庭生活の変容と子育て
4.家庭と学校との関係
5.学力低下論の登場とその歴史的背景
6.授業論の系譜
7.教育の心理主義化
8.学歴主義の展開
9.学校と職場との接続
10.コース制の展開とその評価
11.子どもの遊びと生活空間の変容
12.子ども観の変遷
13.子ども期の変容とメディア
14.能力の判定法と社会改革との関係
15.まとめ

評価方法と基準

授業時に提出してもらう小レポート(30%)と学期末課題(70%)とをあわせて評価する。
合計100%として60%以上取得を合格とする。
なお、評価を受けるためには11日以上の出席が必要である。

教科書・参考書

教科書は特に指定しない。配布資料に基づいて説明する。
(参考書)苅谷剛彦『大衆教育社会のゆくえ』中公新書、1995年。
     広田照幸『日本人のしつけは衰退したか』講談社現代新書、1999年。

履修前の準備

新聞、雑誌などに掲載されている教育に関する記事には目を通し、今日の教育に対する関心を高めておいてもらいたい。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

火曜の授業終了後の時間

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Wed Apr 06 01:19:00 JST 2011