G0713600

ディジタル情報通信システム

Digital Communication System

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授南正輝この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

インターネットや携帯電話に代表されるディジタル情報通信技術は、「モノ」を中心としたこれまでの社会の価値観を、「情報」を中心とする価値観へと変化させた。このようなパラダイムシフトに伴って、様々な電子機器やチップに、情報・通信機能を具備させることが半ば常識となりつつある。本講義ではこのような社会動向に鑑み、電子技術者が基礎知識として最低限知っておくべきディジタル情報通信技術の基本的な事柄について講義を行う。ディジタル情報通信を支える技術は極めて広範囲に及ぶが、本講義は特に電子工学科の学生を対象とする講義であることを考慮し、ディジタル変復調技術やメディアアクセス技術など、比較的物理層に近い技術を中心に、実例を交えながら、その基礎理論を説明する。

達成目標

1.代表的なアナログ変復調方式とその理論の理解(授業計画1〜5に対応)
2.伝送路符号の理論とその物理的意味の理解(授業計画6〜7に対応)
3.代表的なディジタル変復調方式とその特徴の理解(授業計画8〜12に対応)
4.代表的な多重化方式とその特徴の理解(授業計画12〜14に対応)

授業計画

1.通信システム入門:通信システムの一般的構成と変復調・符号化・多重化技術の役割
2.アナログ変復調方式(1):振幅変調方式
3.アナログ変復調方式(2):周波数変調方式
4.アナログ変復調方式(3):位相変調方式
5.アナログ変復調方式(4):アナログ変復調方式の評価とSN比
6.符号化方式(1):符号化の意味,プリアンブルとビット同期,伝送路符号
7.符号化方式(2):誤り訂正符号
8.ディジタル変復調方式(1):ASK(Amplitude Shift Keying)とビット誤り率
9.ディジタル変復調方式(2):FSK(Frequency Shift Keying)
10.ディジタル変復調方式(3):PSK(Phase Shift Keying)
11.ディジタル変復調方式(4):スペクトル拡散変調(DSSS/FHSSなど)
12.ディジタル変復調方式(5):その他のディジタル変復調方式(多値変調,OFDMなど)
13.多重化技術(1):多重化の意味と時間・周波数・符号・空間分割の考え方(TDMA/FDMA/CDMAなど)
14.多重化技術(2):ランダムアクセス方式の考え方(CSMAなど)
15.定期試験

評価方法と基準

レポート50点,定期試験50点,計100点とし,60点以上で単位認定.レポート課題は期間中に2回出題.定期試験は期末試験1回のみ.なお,出席率が70%を下回る場合には単位認定しない.

教科書・参考書

教科書:武部 幹,田中公男,橋本秀雄共著,「大学課程 情報伝送工学」,オーム社,ISBN: 4-274-13084-3
配付資料:あり.毎回の授業開始時に配布.

履修前の準備

特になし.

オフィスアワー

質問等は講義中・講義後に受け付ける.研究室での対応には,あらかじめ電子メール等でコンタクトが必要.

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:54:06 JST 2013