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エネルギー・環境論

Energy Consumption and Global Environment Load

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授業の概要

 化石エネルギーを主体とする在来型及び新エネルギー等の特性と課題を理解すると共に、我が国と世界のエネルギー資源状況や今後の需給見通し、並びに資源利用に伴う地球規模での環境問題とその対策について学習する。
 加えて、人口動態や経済・社会変化に伴うエネルギー状勢の変化を考察すると共に、持続的発展に向けて技術立国としての技術開発と国際貢献についての理解、並びに工学を志し、次代を担う社会人・産業人としてのエネルギー問題に対する正しい理解・認識力を培う。
 なお、本授業では、具体例として家庭用および業務用の冷凍空調機器や発電システムを取上げ、これらを製造・販売している企業の開発動向や事業化戦略についても言及し、もの創りに即したエネルギー・環境論を展開する。

達成目標

1.国内外のエネルギー資源の現況と今後の供給見通し、人間社会の持続的発展に向けたエネルギー変換技術や省エネルギー技術等の現状と動向を学習・理解する。
2.化石エネルギー資源等在来型エネルギーの特性と利用に当たっての環境問題を含めた課題を理解する。太陽光発電、風力発電や燃料電池として実用化が進められている新エネルギーの特性と利用拡大に当っての課題を学習・理解する。
3.我が国のエネルギー供給システムとエネルギー変換機器、それらに係わる規制緩和や価格動向と経済性、また、環境を配慮したエネルギー政策やリサイクル施策等について学習・理解する。
4.将来の低炭素社会形成また循環型社会形成を目指した各種エネルギー資源の利活用、環境問題とその対応策を学習・理解する。
5.我が国の人口動態と経済、社会変化に伴うエネルギーの長期需給見通しを考察すると共に、我が国の国際的な貢献や社会人、産業人としてのあり方について自分自身の時代的課題として学習・理解する。

授業計画

1.イントロダクション
(エネルギー・環境論についての概説と授業の進め方)
2.エネルギー資源の現状と将来予測
(化石エネルギーの分布と埋蔵量、消費動向とエネルギー戦略)
3.地球環境問題とその対応策の現状(温暖化、オゾン層破壊、酸性雨等)
4.電力供給システムの現状と動向(火力発電および原子力発電)
5.電気・ガス事業の現状とコジェネレーションシステム
6.冷凍空調用エネルギー変換機器とエネルギー消費
7.エネルギー変換機器の高性能化と省エネルギー技術
8.中間試験(論述形式テスト:資料持込み可)
9.新エネルギーの現状と導入促進に向けた施策
10.新エネルギー技術の現状とその経済性評価(太陽光発電、風力発電、燃料電池等)
11.新エネルギー技術の開発動向と将来性(その1:太陽熱と温度差熱)
12.新エネルギー技術の開発動向と将来性(その2:バイオマスと廃棄物)
13.環境に配慮したリサイクル技術と環境影響評価
14.低炭素社会形成に向けたエネルギー・環境の将来展望
15.期末試験(論述形式テスト:資料持込み可)

評価方法と基準

達成目標については、中間試験ならびに期末試験により評価する。
総合した科目の合否は、(中間試験40点満点)+(期末試験60点満点)として、総合得点が60点以上を合格とする。

教科書・参考書

補助教材を適宜配布すると共に、参考文献や書籍を適宜紹介

履修前の準備

特になし
但し、エネルギーや環境問題に関するテレビ報道や新聞記事に関心を持つこと。
これは、主要国サミットの議題(非日常)からガソリン価格の動向(日常)まで、広範囲かつ世界的な係りを持っており、長期的な視点での理解・考察が望まれる。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(C-1)エネルギー問題や環境問題などについて,熱力学的視点からグローバルな議論ができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

授業終了後、講師室にて

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合40%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:54:14 JST 2013